|
2005/06/22(水)
『四日間の奇蹟』を読んだ
|
|
|
浅倉卓弥『四日間の奇蹟』宝島社文庫、2004年。(←この書き方大学時代の名残。笑)
最近映画化もされ、巷で話題のこの本を読んでみました。感想。部屋にこもって、ひとりで集中して読めばよかった…。電車なんかで読んじゃダメだー。ひとりで読んでわんわん泣く方がいい。
この話は、脳に障害を持つ15歳の少女・千織と、ピアニストの道を閉ざされた如月敬輔が山の中の診療所に行って、そこでの奇蹟としか言いようがない4日間を過ごすというお話。結末はちょっと悲しい展開かもしれない。でも純粋でまっすぐな千織。そこぬけに明るい真理子の存在によって、話は暗くならずにすんでいるし、最終的に如月さんは前向きに考えられるようになり、千織はちょびっと成長し、真理子は自分の存在価値を認めることができるようになり…。人の出会いのすばらしさ、その意味がわかるような気がした。
とにかくとにかく、心の洗われるようなきれいな作品です。もう、ぜっひ読んでみて!でもひとりで読んでね(笑)。ハンカチも準備して!
|
|
|