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2004/08/10(火) side A:   は た ち 
耳まで紅色に染めながら恋を語る友は、ほんとにいとしくて、思わず抱きしめたくなりさえする。

ほんとに久しぶりに、駅で偶然出会い、「遊びに行っていいかなぁ?」って言われた私は、うなずいていた。

小学校時代からの古い馴染みで、高校に入ってからも、たまには二人だけで話すくらいの近しさはあって、でも私のお家に大きな変化があってからは、なんとなく疎遠になっていた。

「ずっと心配だったんだ」と友は言う。「ちゃんと話さずにごめんね」って私も答える。

昔話から始まって、お互いの大学やサークルや、懐かしいあの日のことや、共通の知人の消息から始まった話は、いつの間にか恋の話になる。

想う男の子がいる友は、少しずつ話を進め、幸せを語り、不安を語り、そして恋の相手のスバラシサを語り、そして今までの恋を語る。

それは、ホントに20歳の暮らしで、まだ少女の香りのする友は、綺麗な瞳に星を浮かべて、楽しそうに話し続ける。

「今度は、うちに遊びに来てね!小学校以来だよね、きっと」

ドアを開けて、サヨナラの前に友は無邪気に誘ってくれる。

「ありがとう!連絡してね!私もメールするし」


少し時間がたって、メールが届く。
「両親も、しっかりゆかちゃんの事、憶えてたよ。是非遊びに来てって!(^^)/」

ありがとう。私も今日は20歳の女の子でいられました。

でもごめん。お家に遊びには行けないんだよ。

だって、友のお父さんは、私のお客さんなんだから。


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