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2004/04/11(日)
side A : おはよう
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暖かくなってきて、ぐんぐん育つお庭の花達は、ちょっと早く目が覚めて、新聞を取りに玄関出る私に「お水ください!お水ください!」って、おはようの前に声をかけてくる。
今年の春先は、暖かくなったり、また寒くなったりの日々が何度も繰り返したので、いろんなお花が、少し季節を間違えて咲いていて、お庭はちょっとごちゃごちゃになってきている。
誰も名前が判らない、どこから来たのかも判らないお花が咲いていたり、同じ色を植えたはずなのに、チューリップの寄せ植えの鉢では、一つだけぜんぜん違う色が咲いていたりして、でも、みんなとっても元気に咲いていてくれる。
玄関からパジャマのままの妹が出て来て、ちっちゃく手を上げて、まずお花達に「おはようっ!」って声をかけて、それから、私に「おはよう」て言う。その声に誘われて、弟も、おんなじように、出てくるので、ちょっと笑ってしまう。
ガラガラって音がして、雨戸を開くおばぁちゃんも、「おはようさん」って、まずお花に声をかけている。
母は、いつもお花に声を掛けながら手入れをしたり、お水をあげていた。ちょっと大きくなった私は、「変なの。」って思いながら、見ていたりもしたのだけれど、今は家族みんなが、当たり前のように、お花に声をかけている。
おはよう。そして、ありがとう。
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