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2004/05/12(水)
side A: ルピナス そして ちっちゃな薔薇
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五月の雨に打たれて、アネモネ達が眠りに急ぐ。あんなに、次から次に花芽が伸びてきていたのが嘘のように、葉は少しずつ色を変える。白と赤のアネモネと、白とワイン色のパンジーは、クリスマス前から咲いていて、クリスマスにもお正月にも彩りを添え、明るくなってゆくお陽さまの光のなかでは、春の花の顔をして、揺れていた。
少し遅れて咲き始めたポピー達は今が盛りで、その細長い茎の間から、ルピナスの大きなタワーがぐんぐん伸びてきた。
お庭には、一年だけの花は少なくて、球根や低い樹木や、放っておいても、去年落ちた種からまた咲く、そんなお花が多い。
下から開きだした、ルピナスのタワーの陰に、ちっちゃな薔薇が咲いている。きっと枯れてしまったと思われて、でも、捨てられはしなかったその木には、他にはつぼみも無く、その花だけが咲いていた。
ごめんね。お花が終わった後に、手を入れて植え替えるからね。次の季節には、たくさんお花が咲くといいね。
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![](/user/reversible/img/2004_5/12.jpg) |
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