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2005/01/14(金)
side A : 冬のひまわり
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街路樹の根元の狭いむき出しの土に、霜柱が立っている。
暮れの雪に埋もれても、まだ花をつけようとしていたお庭に残っていた夏の花たちも、寒に入ってから、もうみんな眠ってしまった。
その雪の日に、ベランダの隅に置いていた、もう終わってしまったひまわりのプランターに、一本だけ青い葉を付けている株があることに気付いて、お部屋に入れてみた。
窓越しの晴天にも恵まれて、葉はどんどん増えて、花芽がついて、すこしずつ育って、開き始める。
思い切ってガラス戸を開いて見上げる空は、まぎれも無い冬の陽射しで、風はとても冷たい。
周りには、眠ってしまったひまわりだけが居て、違う季節に独りなんだと知る。
でも、咲いた。
咲いただけでも、嬉しい。
嬉しいと、思いたい。
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![](/user/reversible/img/2005_1/14.jpg) |
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