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2004/06/17(木)
side A : BIRTH DAY EVE
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時計が天を指し、日付は変わって、私の生まれた日が来る。木曜日の夜も貸切で、久しぶりにBARにいた。
お店での誕生日は、今日じゃないので、普通の日が過ぎていく。
「ほんとは、今日が誕生日なんだ」
お客さんが、席を外した隙に、マスターに言ってみた。
ブランディーとアプリコットブランディーとブルーキュラソーとピーチツリーにライムジュースが用意される。いつものように、見惚れるほど綺麗な動きでマスターはシェイカーを振る。
レモンのお星様が飾られて、カクテルが出来上がる。
お客さんが席に戻ってきて、カクテルに気付き「きれいだなぁ」とつぶやく。
「おめでとう」
「えっ?何がマスター」とお客さん。
「お二人が今、一緒にいる幸せに」
「わははは。そりゃそうだ。乾杯!」
そのカクテルは、日本語にすると「幸せのお星さま」と言う。
ありがとう、マスター。
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![](/user/reversible/img/2004_6/17.jpg) |
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