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2004/08/21(土)
side A: ぷかぷか と プカプカ
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狭い水槽だけど、水の流れは作ってあって、その流れに乗って、ぷかぷかと浮かんでいるのを見るのが好きだ。
そんな時、ふっと思うことがある。
父が好きな歌に、「プカプカ」っていうのがある。その歌詞は、どうしようもない女の子に、振り回されている男の子の苦笑いと、そんな女の子が、不安の中から手を差し伸べて、愛みたいなものを確かめようっていう心が、サラリと描いてあって、私も好きな歌だ。
その歌に出てくる女の子は、ある意味少女の色をずっと持ち続けていた母とは対照的な印象で、父を読んでいく中で出会う、結婚前に一緒の時間を過ごした女の子達は、「プカプカ」に出てくる女の子に似ている。
父はきっと母を愛していた。
母は間違いなく父を愛していた。そして父を信頼し頼っていた。
父は母を守ろうとし、母との家庭を守りたくて懸命に生きて、そして死んだ。
母に出会うまでの父は、生い立ちのせいもあって少し斜に構え、不良っぽい色も強い。そして、そんな色の恋愛をしていた。
「プカプカ」みたいな恋だったら、自分を追い込まなくて済んだんじゃない?
母と結婚したって、もう少しは、ぷかぷか生きてもよかったんじゃない?
って、思ってみたって仕方ないんだけど。
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![](/user/reversible/img/2004_8/21.jpg) |
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