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2004/07/23(金)
side A: ユニークなきみたち
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早起きの朝の、まだ陽が射さない庭に、ちょっと変わった花たちが咲く。
ひまわりだけど、なんかもじゃもじゃで、ハイビスカスだけど、花びらがまるっこくて、そしてまるで二つが重なるように咲いていたりする花もある。
あるテレビ番組を見ていて、何気なく、でもきっと凄く嫌な顔をして発した言葉を、凄く怒られた事がある。そして、その事にまた口ごたえをした私は、初めて父に手を上げられ、初めて父の怒りを知った。高校生になって、少し世の中が分かったつもりになっていた時だった。
それは、今思えば当たり前のことで、だけど、今でもついつい忘れそうになってしまうことで、でも忘れてはいけない事だと、何度も自分に言い聞かせる。
「私は知らない」
私は自分の経験として知っている事はあるのだけれど、自分でない人たちのことは知らない。
どうしてそんな姿で、そこにはどんな悲しみがあって、どんな苦しみがあって、どんな道を歩み、どんな風景を見て、何を思い、何を大切にして今日を暮らしているのか。
知りたいとは思う。でもきっと、これからも知ることはできないし、わかることも出来ない。でも思うことは止めないでいたい。
きみたちは、ちょっとみんなと違ってはいるけど、きみたちだ。
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![](/user/reversible/img/2004_7/23.jpg) |
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