|
2004/07/24(土)
side A: はんぶんの月
|
|
|
半分にはちょっと欠けた月が、雲の無い空に浮かぶ。
2年前の今頃はお客さんに個室で殴られた傷と打ち身がまだまだ痛くて、でも休んでいるが悔しくって、お仕事には行っていた。
夏期講座も始まって、なんとか志望校のクラスには入れたけれど、靄がかかったような頭を振りながら、家と予備校と仕事場のソープのお店を、ただただ往復していた。
去年の今頃は、壊れていく自分を持て余し、でも、何とか砕けたピースを集めながら、必死で春期の試験を受けていた。
去年より、一昨年より、そして、カラダを売り始めたばかりで、毎日泣いていたその前の年より、今年はいい夏を迎えている。
来年も、少しいい年でありますように。
|
|
|
|