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2005/03/25(金)
side A : 水路 あるいは その花
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表通りの酒屋まで、手をつないで水路だった道を歩く。
両側は低い生垣で、この季節なら、もう色を落とした侘び助が咲いていた。
前は水路だったから、両側の古い家はみんな背中を向けていて、道になってから作られた、生垣の切れ目のような、小さな扉がついていて、そこから顔を出す、顔のなじみの犬達を撫でるのも好きだった。
あまり陽も当たらないその道に、その花は毎年咲いていた。
誰かが手入れするわけでもなさそうなのに、少しずつ広がって、そこで暮らした最後の年の春には、その道の入り口から出口まで、薄紫の花は咲いていた。
引越しの日に、私はその花を少しだけ掘って、今のお家に連れてきた。
花屋さんで見かけることの無い花の名前を、今でも私は知らない。
とっても丈夫で、どんどん増えてしまうその花は、丈夫だからって、少しずつ陽当りの悪い場所へ、移動して、今は庭の北西の隅で開く。
一番最初から居てくれるのだから、今年こそ名前を知りたい。
************************************* 追記3月26日
お花の名前、たくさんの情報をありがとうございました!
「ツルニチニチソウ」(別名ビンカ) か 「ヒメツルニチニチソウ」
と言うのがこのお花の名前のようです。 特徴とか、確認してみますね!
本来、お一人お一人にお返事すべき処なのですが まずは、この場をお借りして御礼申し上げます。
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![](/user/reversible/img/2005_3/25.jpg) |
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