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2004/05/28(金)
side A : 淡い花
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夏至まであとひと月の、太陽の光があふれている。
風の中の湿った香りは、色を増していく紫陽花と共に、梅雨の近いことを教えてくれるし、朝顔たちは双葉を捨ててつるを伸ばし、向日葵の苗たちも空に向かって手を広げ始めて、その次の季節を待ちわびる。
葉を茂らせる木々の陰に、淡い花たちが開き始める。
小さな花弁は、立ったままだと、ただ色だけにしか見えないけれど、ちょこんとしゃがんで、ちゃんと見れば、ひとつずつ、とても綺麗な形をしている。
ちゃんと見るね。これからもずっと。
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![](/user/reversible/img/2004_5/28.jpg) |
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