|
2005/03/04(金)
side A : 雪の日のその場所 あるいは その後のひまわり
|
|
|
最初、この場所に来たのは、もうずいぶん前になる。
幼い頃、東戸塚の駅からバスに乗る、子供専門の病院に、何度も入退院を繰り返した。
小学校に入ってからも、1月近く過ごすこともあり、院内にある学校と、家から通う学校と、半分半分の学期もあった。
お医者様も、マンツーマンに近い形で勉強を教わった先生も大好きだったし、友達もできた。
でも、突然いなくなる友達にショックを受けたり、ちっとも良くならない身体に苛立ったりして、私も家族も少し疲れてしまった頃、新しい治療法を試すために、病院の車でこの場所に来た。
治療がどうだったかは、判らないけど、入院は急速に減って、吸入薬はいつもカバンに入っていたけど、普通の暮らしに近い日々をおくり、少しずつ私は大きくなった。
心が壊れたとき、最初に病気だと気付いてくれたのは、長く診てくれている呼吸器内科の先生だった。結局、ほんとのことは未だに何にも話してはいないけど、同じ病院の精神神経科に通うことで、何かが少し変わり、不安定ではあるけれど、普通の暮らしがおくれるようになった。
そして、去年の9月、また違う診療科目で入院した。
今日、また、三人の先生に、説得される。
私は、首を横に振る。
お家に帰ると、二つ目のひまわりは咲いていて、三つ目もほころんでいる。
こんな、雪の日なのに。
|
![](/user/reversible/img/2005_3/4.jpg) |
|
|