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2004/04/05(月)
side A: つばめ // WISH YOU WERE HERE
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「つばめさん、いつくるかな?」って、お店のホワイトボードに書かれて一週間が経った昨日、仕事へ向かう私の前を、スッと横切る影がある。半年経って、少しささくれ立って、少し壊れかけていた、お店の軒下の巣へ、修理する材料を運ぶつばめの姿がある。
このページのメッセージで、ご心配の言葉を貰った。私の暮らしをリアルの世界で知る人はいないし、これからも知られたくなんて無い。あまり自分の情報を公開してしまうと、ばれちゃうって言うご心配はありがたいし、もう少し注意しようとも思う。ありがとう。なので、過去日記を少し書き直そうとも思っていて、「あれっ?なんか前と違うじゃん」って思ったら、そういう事なんで宜しくお願いします。なんか、ネットも難しいなぁなんてちょっと思った。
私は暮らしていて、でも私の裏表の暮らしを知る人は、実際に暮らす世界には居なくて、そして裏と表のアイダに居る私を知る人は誰も居ない。それが耐えられなくて、ホームページを作ってみた。一昨年、個室でお客さんに殴られたとき、このページが無かったら、あの身体の傷みと、行き場のない想いを自分独りで抱いて、ほんとうにオカシクなっていた気がする。自分だけが読む、手書きの日記帳に書き綴っていたら、きっとそこには、怨嗟と自己憐憫の言葉だけが並んで、私はそこに逃げ込んでいたと思う。
何とか立っていられたのは、ネットに居る「ゆか」を知っている人がいて、長女でいい子ぶるのが好きな私は、とってもそんな風には思っていられなくても、「どう思うのが良いのだろう?」って考える事はできたし、それをここに書くことで、少しだけ冷静になれた。
日記を削除された時にも書いたので、繰り返しになってしまうけど、高校三年生の私は、まだまだ今よりも周りが見えていなくて、大人のつもりだけどまだまだ子供で、でも、色々なことを諦めてだけはいなかった。日記を書かなかった1年2ヶ月の間、ほんとうに色々なことがあって、何度も何度も投げ出したくなった時に、ここに置いていた言葉達、そしてその言葉に対して、かけて貰えた言葉に支えられて、今、私はここに居ることができる。
確かにこの日記を書くことで、リアルの私が見つかってしまうかも知れない。自分なりには判らないようにしているつもりだけど、ネットスキル、そして風俗スキルの高い人達が本気で探そうとすれば、それは可能なのかも知れない。
見つけて欲しい訳じゃない。きっと、知って欲しいとは思っている。
ある日、この日記が突然更新されなくなっても、私はきっとここに居る。ここだけが、私が私でいられる場所だから。
昨日見たつばめのように、きっと帰ってきます。
だから
WISH YOU WERE HERE
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