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2004年8月
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最新の絵日記ダイジェスト
2006/06/04 side A: ひさしぶり
2005/09/17 side A : ひまわり
2005/09/16 side A : 空 
2005/09/15 side A : そして
2005/05/23 side A : レースフラワー

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2004/08/05(木) side A:   似ている あるいは パンドラの箱
幼い頃は、「ちっちゃいひまわりさん」と呼んでいた、小ぶりの花が満開を迎える。もちろん、今は、ルドベキアという名前を知っている。

妹や弟では、ちょっと手を触れる事が出来ない倉庫奥に、そして私の部屋のロフトにはまだ開いていないダンボールがいくつもある。

父が逝き、母がお家に居なくなってから、一人で整理する封のかかった荷物からは、私の知らなかった、いろんな事が出てきてしまう。

途中で止めようと思ったことが何度もある。何もみないで、どんどん破いて、ゴミ袋に捨ててしまおうと思ったことも何度もある。

母のと判る荷物には、一切手をつけてはいないけど、父の残した言葉から、母を知ることもある。

学生時代に知り合った母と父は恋に落ち、愛し合うようになった。

そして、結婚前に母は妊娠した。

最初の困惑と、すこしずつ固まっていく決心と、決心してからの新しい命への期待と、いとしさ、そして一緒に暮らす楽しい日々への想い達が、言葉として残っている。

名前ももう、男の子と女の子の名前が二つ決まっていた。

その名前は、私の名前なのだけど、その名前を考えてもらった、その命は、生まれる前に消えた。

私は似ているだろうか、その生まれなかったおねぇさんに。

そして、父と母が想った、その名前の娘と楽しく過ごす日を、少しは私とで、過ごすことはできたのだろうか。


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