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2003/10/09(木)
sideB:素人処女?
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花屋さんの店先には、小振りなコスモスの鉢植えが沢山置いてあって、ウインドウの中には、もうシクラメンが並んでいる。
昨日の日記を読み返してみると恥かしい。心の袋をひっくり返して、裏まで見せてしまった気がする。でも、なんだか少しスッとした。読んでくれたみんなに、ありがとう。そしてゴメン。
長女な私は、「イイコ」である事が好きだ。「おねぇちゃんなんだから」と言われて育って、我慢さえしていれば誉められた。妹弟の世話をして、誉めれるのが好きだった。昨日PCをオフにして、ベットに入って少し泣いた。それは悲しいって言うより、始めて自分の心の裏を言葉にして、その事が怖かった。怖くて怖くて、涙が出た。でも、もう、そろそろ、認めようとも思う。
今まで私は仕事以外でセックスをしたことが無い。性に興味が無かったと言えば嘘になるし、身体がセックスを憶えてからは、好きな人、そして私を好きな人としてみたいとも思う。風俗以外で経験の無いお客さんの事を、「素人童貞」って言うんだけど、そうすると私は「素人処女」って事になる。正直に言えば、処女を辞めた日まで、ほっぺた以外のキスさえ知らなかった。
私がソープ嬢をやっていけているのは、「イイコ」である事が好きな私だからかも知れない。お客様の前では、「イイソープ嬢」でいようとするし、それはもう習慣みたいなものだ。
イイコでいたかった私は、今でもイイコでいるために今の暮らしをしている。でも私がイイコで無いことは私が一番知ってもいる。
お家のコスモスはみんな種から育てた。ケイトウもそうだし、去年堀上げておいたシクラメンも、少しずつお水をあげているので、だいぶ葉が揃って、少し花芽ものぞいている。来週の月曜日は、久しぶりの完全なお休みなので、そろそろチューリップの球根を植えようと思っている。咲いたお花を買ってきて、植えてしまえばキレイだけれど、種から育てる幸せを、忘れないようにはしたい。
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