最新月全表示|携帯へURLを送る(i-modevodafoneEZweb

2004年4月
前の月 次の月
        1 2 3
4 5 6 7 8 9 10
11 12 13 14 15 16 17
18 19 20 21 22 23 24
25 26 27 28 29 30  
最新の絵日記ダイジェスト
2006/06/04 side A: ひさしぶり
2005/09/17 side A : ひまわり
2005/09/16 side A : 空 
2005/09/15 side A : そして
2005/05/23 side A : レースフラワー

直接移動: 20066 月  20059 5 4 3 2 1 月  200412 11 10 9 8 7 6 5 4 3 2 月  200311 10 9 月  200212 10 8 7 6 月 

2004/04/09(金) side B : ソープ知識48手+α
汗が滴り落ちて、シーツが剥がれたマットに染みを作っている。後ろから突き続けるお客さんは「いいかい?いいかい?」と上ずった声で繰り返し、タイミングを失敗してしまって、先にイってしまった私は、感じるふりをしながら、膣を締め付けるのだけれど、子宮底は上がってしまっていて、完全に勃起しないこのお客さんは、この体位じゃ、イカセ難い。

「上からさせて」って、アエギながら言って、体を入れ替えて私が上になる。中腰になって、ヒンズースクワットのように足で支えて、腰を上下しながら、手をペニスの根元に添えて刺激しつづけると、少し硬さが増してくる。向きを変えて、お客さんの頭が枕にのるようにして、接合部が見えるように、左足を抱いて、また腰を上下する。そして回す。次は脚を舐めながら、お尻をお客さんの方に向けて、挿入してから前後に大きな動きをかける。お客さんからは、大陰唇が開いて、小陰唇がめくれ、内壁のピンクの中から亀頭が少し顔を出しかけ、そして、根元まで膣に飲み込まれる様子が見えているはずだ。脚を開いて思い切り後ろに引くと、亀頭がやっと子宮底に当たるようになってきて、腰を少し回すと、イク時特有の伸び上がりを感じ、そしてお客さんは果てた。

最初の頃は、興奮したお客さんのペニスは、すべてカチカチになり、カチカチにならないとイカないのだと思っていた。立たない訳でも、イカない訳でもないのに、完全に勃起しないお客さんは意外と多い。そして、けっこうその事を気にしている人も多かった。

DCの頃、そういう事も含め接客や性的なことを相談する相手は居なかった。一度社長に相談したとき、「講習してやろう」と言われて、ノコノコ付いていった私は、単なる性交をされて、お金ももらえなかった。ある意味、これが私の唯一の金銭を伴わない性行為だと言うのは、笑い話にしかならない。

ソープで働くようになって、色々な事を知ることができた。若いからイキ易いという事は無く、オナニーをし過ぎている人は、膣内壁の微妙な襞を感じるだけの亀頭粘膜の感度は無いので、そういう場合は、挿入したまま、根元を手でグラインドした方がいいとか、それは立ちの悪いお客さんも一緒だとか、短めのペニスの人は、松葉崩しや側面座位とかで、奥まで導いたほうが、膣口を傷める事が少ないとか、数え上げれば切りが無いくらい教えてもらった。

今、振り返ってみて面白いのは、売れっ子の先輩が教えてくれるのは、いかにお客さんに大きな快感を短時間で与えて、挿入時間を短縮する=自分のヴァギナを傷めない方法が多くて、言い換えれば、お客さんは必ずイク事を、あるいはイカセル事を前提としながら、身体を守る方法ばかりだった。お客さんに満足してもらう=自分も安定して稼げ、そしてリスクは少しだけヘッジできる。そんな事を叩き込んでもらえた。

今の私は、目標を達成して上がっていく、私を可愛がってくれた先輩達に、お客さんを随分紹介してもらい、そのお客さん達の様々なスペックや、性的嗜好まで教えてもらい、その上で接客が出来ているのだから、私の力というより、ほんとうに助けてもらって今の暮らしが成り立っている。

正直に言えば、昨日の指名の半分、そして泊まりの貸切、そっして今日も一人は、紹介から常連さんになってくれたお客さんだ。

控え室で微笑みながら、時には頭とポンってぶってくれながら、色々話してくれた、上がっていった先輩達を思い出す。「どうしてるかなぁ?」なんて、お客さんと話す事もある。そしてその殆どの先輩達は、上がると同時に、連絡が取れなくなり、いまどうしているのかは判らない。今も連絡が取れるのは、私をソープ嬢として一から育ててくれた、前のお店の先輩一人だけだ。

ネットが発達した今、売れっ子だった先輩達が、どこかで風俗に復帰していれば、どこからか噂は聞こえてくる。二度と、噂は聞こえませんように。

でも、どこかでいつか会いたいです。ちゃんとお礼を言いたいから。


 Copyright ©2003 FC2 Inc. All Rights Reserved.