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2002/12/21(土) sideA:クリスマスの飾りをした。
遅くなってしまったけど、昨日、クリスマスの飾りつけをした。とんがり屋根のてっぺんにお星様をつけようと思ったのだけれど、父が逝ってから初めて引き出してみた梯子はもうダメになってしまっていて、ロフトの窓の上に、天使のオーメントに柔らかい光のライトを巻いて飾った。私の部屋の出窓には、小さなクリスマスツリーとスノーマンを置いて、ツララタイプのつや消しランプのイルミネーションを飾ってみた。

とんがり屋根のてっぺんには、最初からその星を取り付けることが出来るように、防水され、光センサーまで装備されたコンセントがある。その星は、父と母が始めて一緒にクリスマスを過ごした年に買ったもので、白に近い銀色に塗られ、そして電飾の施された、美しいものだった。大きさも50cm以上はある。

その年のサンクスギビングデイには、母と私とまだ小さかった妹が抑える梯子の上には父がいて、暮れてゆく茜の空を星が追う頃、その星はこのお家で最初の光を灯した。私たちは、思わず拍手しそうになって、少しゆれた梯子の上で、父は大げさに怖がって見せて、私たちはいっしょに笑った。そしてその星は、毎年11月の第4木曜日から降誕祭の日まで、私たちのお家のてっぺんで、輝いていた。

昨日もお店は忙しくて、私も全部のコマ、指名のお客さんのお相手をした。幾つかのプレゼントをもらい、私は自分でラッピングしておいた、靴下をみんなにあげた。ラッピングの封には、軽くルージュの跡をつけておいた。

少し風邪気味だったので、一本早く上げてもらって、清算してもらっている時に、店長から大きなリボンのついた箱を渡された。「あのお客さん家のばあさんからだよ」

忘れかけていた感覚が少し甦って、膝が震えた。

角を曲がって見えた、お家の屋根のてっぺんには、天使が光っていた。少し歩くと出窓のツリーも見える。コートを脱いで、居間へ入ると、まだおばぁちゃんが起きていた。そして、お星様はお仏壇の上で光っていた。私は少しだけおばちゃんと、その星と父との事を話してから眠った。そして少しだけ父の夢を見た。見た気がしただけだったのかも知れないんだけど。


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