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最新の絵日記ダイジェスト
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2004/12/31(金) side A : 雪
年の仕舞いに雪が降る。

雪の隠した、いろんなものは、きっと今日は、見えないほうがいい。

いつかは、必ず見えるかも知れないけど、それが今日でなければ、なんとかなることだってある。

そんな、ことを、ちょっとだけ思った。

2004/12/25(土) side A : 北風の中の花火  あるいは 妹
新しいヘルメットは妹に渡す。グローブの冬用も。弟は、友人達とのパーティーへでかけ、祖母はケアハウスの催し物へでかけた。

初めて妹の乳房を背中に感じる。ぎゅっとしがみついてくるその身体は、もう大人で、でもヘルメットごしに聞こえる声に、ふざけておんぶしていた幼かった日がよみがえる。

冬らしい凛とした風の中で、薄めのレザーのグローブでアクセルをまわす。凍るほどではないのだけれど、指がキュンと冷たくなるのがわかる。

海浜公園を越えて左へゆっくり道は曲がる。そしてまた右へ。

どう伝えていいのかわからない妹が、ぐっぐと手に力を入れる。そして、「キレイッ!」って大きな声が聞こえる。

少し渋滞が始まる道の右手には、江ノ島の展望台の光が見える。そして瞬く。

私と妹は、手をつないで歩いた。手をつないで、花火を見た。

「ごめんね。がんばるね。」

妹がポツリと言う。私はうなずく。

「また、たまにはデートしてね。」

妹は、はにかむ。

だいじょうぶだよ。だいじょうぶにする。きっと。

私がどうなったと、したって。


ドンと、ひときわ大きな花火が上がって、おしまいの合図になる。


片手を上げたスノーマンに「またくるね」って、妹がはずんだ声をかける。

祝祭は必ず終わる。

きっと明日にはスノーマンはいない。

でも、私も「また来年ね」ってポンって、ハイタッチをしてから、お家に戻った。

2004/12/24(金) side A :冬の陽射し あるいは 今
今年は、ほんの少しだけクリスマスの飾りをした。

家族はそれぞれ忙しくて、夜がくると瞬きを始め、朝が来ると消えるようにした。

一番夜の長いこの季節は、お陽様が顔を出すまでは暗く、電飾が消えると同時に射し込む陽射しに、花達は伸びをする。

見廻すと、もう葉も散って、一輪だけで困惑している花もある。

春だと思って顔を出し、寒さに驚く花もある。

予定通りに花を付け、でも、まだお友達は眠っていて、寂しそうな花もある。

いたずら過ぎる今年の四季に、ちょっと文句を言って、見知らぬ花と挨拶を交わす。

お庭ではそんな風景が、冬の陽射しに包まれていた。

2004/12/23(木)   side A : 電飾 あるいは たたずむ闇
はなやかな光が、あふれる。


彩られた街には、

彩りに似合う人達が行き交い

ちょっと彩られた言葉が

飛び交う。



そして

光の狭間は、いつもより暗い。


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