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2013/11/23(土)
「嫌儲」の正しい意味
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時々ネット上でそこそこ著名なブロガーやらジャーナリストやらが、
「ネットには嫌儲という思想がある。ネット上で他人が金儲けする事を嫌う思想の事だ。 日本ではネット上のコンテンツはタダであるという思想がはびこっており、クリエイターが 対価を取ろうとすると、嫌儲思想の人々が袋叩きにする。しかし私は、ネット上でだって クリエイターが創作したすばらしいコンテンツには相応の対価が支払われるべきだと思うし云々・・・」
みたいな事を言うんだけど、嫌儲ってそういう意味だっけ? そう思って「嫌儲」でググってトップに出てくるWikipediaの説明を見てみると、
「嫌儲とは、他人のコンテンツを無断使用し儲けている者が 気に入らないという意味のインターネットスラングである。」 「広く認知される儲けを嫌がる住人層というのは誤解である。」
という説明が書いてあった。やっぱそうやん。この「他人のコンテンツを無断使用して」 って部分がポイントなのに、なぜネットに詳しいはずの著名人たちが後半の 「儲けている者が気に入らない」の部分だけ切り取って勝手に誤解しているのか? ググればトップに出てくる話なのに。
結局ネット上の著名人らが言ってる上記の話って、嫌儲の正確な意味とかはどうでもよくて、最後の 「ネット上でだって、コンテンツには相応の対価が支払われるべきだ!」 って部分が一番言いたい事なんでしょ。
そう考えると、こいつら実は嫌儲の正しい意味を理解しておきながら、自分らの言いたい事を 自然な流れで言うために、ワザと間違った解釈で話の導入に嫌儲の事を持ち出しているんじゃ ねーかって思ってしまう。そんでそこそこ著名で影響力もあるから、間違った解釈で嫌儲思想の事が ネット上に拡散されていって今に至るっていう・・・なんかそんな感じになってやしないだろうか?
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