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2023/07/07(金)
匿名文化
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テレビ等の実名文化にしろ、ツイッターやYouTubeのような半実名文化にしろ、 とにかく個人が特定できる世界では、選ばれし一部の人気者だけが影響力を持つ。 一度ヒット作を生んだりバズったりして人気者の地位を確立すれば、影響力を持ち、ファンもつく。
一方匿名文化の2chでは、どんなにコピペとして歴史に残るような良レスをしようが、 多くの人に使ってもらえるような名作AAを投下しようが、 匿名なので本人に紐づく実績としては残らず、「選ばれし一部の人気者」は生まれようがない。 名無しの2ちゃんねらー達は常にフラットな存在だ。
だからこそ、漏れは匿名文化の2chが好きなのだ。
かつてテレビ等の既存メディアは、一部の人気者のみが発信できる特権であった。 そこへネットが登場し、名無しの一般人も多種多様な意見を発信できるようになった。 それがネットの良さであり、ネットの面白さであったはずだ。
が、今ではそのネットも、ツイッターにしろYouTubeにしろ、一度数字を手に入れた 一部の人気者だけが影響力を持つ、既存メディアと変わらないものに成り果ててしまった。 その人気者とやらも、時にはしょーもない事や間違った事を言ってるんだけど、 多くの信者がついてるから持て囃されてしまう。 アンチコメントもつくけど、信者の数の暴力により結局はかき消されてしまう。
ところが匿名文化の2chではそれがない。 ド底辺がレスしようが、有名人がレスしようが「名無し」だから、 そのレスの評価は肩書や実績に左右される事なく、平等に下される。 ド底辺でも良レスをすれば持て囃されるし、有名人でも糞レスをすればぶっ叩かれる。 匿名文化とは、ある意味平等で、ある意味厳しい世界なのだ。
だがそれがいい。 どんなにいい事しても実績に残らない、全ては使い捨て、 だからこそ私欲を感じないこの文化が心地いいのだ。 まぁだからこそ、実績を積み重ねて名前を売ってメシ食ってるような有名人たちは、 2chなんかに興味示さないんだろうけど。
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