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2006/05/14(日)
闇の中で
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人は、終わりの時ほど
始まりを思い出す。
「私は人の過去になんてこだわらないわよ!」
あの言葉が
始まりだった。
「今まで、ありがとう」
ここは暖かくて
こんな俺でも受け入れてくれて・・・
どれだけ感謝してきたかわからない
少しでも長く留まりたいと思っていたもの事実
けれど・・・
過去が消えるわけもなく
今更取り返しがつくわけでもない
もう、ここに留まることは許されない
これから先、自分がどうなるかなんてわからない。
京都に行っても何も変わらないかもしれない。
それでも・・・
「さよなら」
どうか、幸せに。と
生きている限り祈り続ける
俺が目指した新時代
平和で、穏やかで、沢山の笑顔がある
そんな暮らしを見せてくれた女性
そして、その中に俺もいていいのだと
穢れのない白い手を差し延べてくれた女性
どうか・・・
できることなら・・・
俺を・・・
人斬りではない俺を、忘れないで欲しい
短い間でも、共に過ごしたこの日々が
この先の俺の支えになるように
心の片隅でもいい
闇に消える俺が
君の記憶に残りますように・・・
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