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2006/08/12(土)
妖怪大戦争
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ゆかちゃんの日記にも書いてたけど http://yukariyuka.ameblo.jp/ マニアックすぎて、そもそも妖怪を理解してないと あの最終バトルの意味は分からないと思います。
まず「妖怪」が怪物や悪魔と、同じものと思ってる人には チンプンカンプンだったでしょう。 一般人が分からなくてもいい知識がテンコモリ;; マニアの為の映画でしたね。
こっからは妖怪哲学になります〜。 長くなるんで面倒な人は読まなくて良いです。
「妖怪」を説明すると例えば「二酸化炭素」のようなものです。 そこにあるのに見えない。 普段は無害なのに間違った使い方をすると 死んでしまうような危険な「存在」。 日本人は「説明できないけど何か確実にあって怖いもの」を 「妖怪」という言葉でくくって近付かないようにしていたですよ。
説明不可能な事象やモノなど全部が「妖怪」です。 「人が怖いと思う全ての現象」が妖怪なんです。 「怖いという思い」が妖怪を生むのです。 だから大人になって怖いものが少なくなると妖怪が見えなくなる。 化学や心理学の進んだ現代ならば 現代用語で説明できる妖怪も、色々いると思います。
また、怪物や魔とは「人為的な意志によって作られたもの」です。 それは悪意があって凶暴で襲いたいものを自分の意志で襲います。 見た目のグロテスクさは怪物でも 生み出された心のありかたが違うから 妖怪とは全く別な「モノ」なんです。
大抵の妖怪は自分から近付かなければ共存できるし 人が怖いと思う心がある限り、その存在は永遠です。 人為的に浄化することは不可能というわけ。
浄化で消えてなくなるのは「悪意」なんだもの。 「御祓い」じゃ遠くに飛ばすだけ。 もともと「悪意」のない妖怪は 発生の原因を突き止めない限り 浄化も出来ないってことです。 だから「祭り」と勘違いして集まってきた妖怪たちは 飛ばされて楽しそうだったでしょう?
映画の加藤って人は元は人間で、人の悪意が「魔」になり 「魔人」になった。 映画ではそこら辺の人間関係やキッカケが説明不足で不明でした;;
「魔人」だから悪意を持って妖怪を化け物にしたて 悪事に利用しようしたから、最後アイツの魔は 小豆で除けられてしまいまったんですよね。
何で「小豆」?と思う人は日本人としての知識不足です。 日本人は古来より小豆を「魔よけ」に使ってます。 祝いの席に魔が近付かないように小豆料理が出てくるでしょう。 まあ、意味は分かってなくても、やらないより やってたほうが良いことってあります。 習慣になってしまった、みんかんの、御祓いごとって 色々あるですよ。 そういったものが今の日本の文化であり情緒です。 小豆に話をもどします。
だから、あの戦争で加藤は「魔除け」されたんです。 存在そのものはなくなってないんで、 どこか一時的に遠い所に飛ばされただけ。 だから、「妖怪大戦争2」もありうるということですね〜。
…テレビでどれだけカットされたか分からないけど あのままじゃ、きっと、万民には説明不足で理解不能です;; 映像が面白いだけに脚本がもったいない><
そんな感想でした。
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