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2005/11/26(土)
旬。
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鍋物には旬の素材がよいと思うのです。そんなわけでゾロ誕にも旬の素材の猪鍋でございます。山にまみれたウチの町の名物でもあります。
おフランス料理だと、かっこよくジビエっていうのでしょうが、そんなものじゃなかったですね。でもおいしかったです。そんなに臭みもないです。高くもないです。後、普通にスズメの焼き鳥とかも売ってました。昔、京都の伏見稲荷にいったときにも食べたなあ。
伏見稲荷は夏の夕方に行ったのですが、道に迷って霧も出てきてお山を一周、恐怖の余り歩いておれず、いつのまにかマラソン1時間くらいするハメになりました。薄ぼんやりとした霧の中、真っ赤な鳥居が延々と続き、真っ赤なろうそくがどこまで行ってもゆらゆら揺らめいている。無数の大小のお稲荷さん。すんごい怖かった。背筋がぞわぞわしました。いっそお経を唱えながら走ろうと思ったのですが、友人に冷たく「ここは神社だからムダ」と言われひたすら走ったものです。ブヨもわんわん言いながら背後から迫ってくるしさ。辛かった。
とどめにやっと下界に戻ってきたと思って、ご朱印をお願いしたら、友人はこの道50年って感じのお年寄りの神主さんにものすごい草書の達筆で書いていただいていたのに、私は「昨日僕は入りました、この道に!」といった感じの若人にあたり、ものっそい下手な小学生の書初めみたいな字で、しかも楷書でとつとつと書かれたことをよく覚えています。
「失礼だな、私」とは思いつつも、友人がかわいく饅頭なぞで糖分補給をする横で心底嫌がられながら、私は豪快にスズメの焼き鳥をバリバリ頬張ってぷんぷんしてました。とてもおいしかったです。船長と同じく疲れた体には肉です。私、甘いものを食べると頭痛がするのです。しょせん私のジビエはこの程度。
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