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2008/10/30(木)
遅いじゃないか、ミッターマイヤー。
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仕事が多少なりとも落ち着いたかもしれない感じなので、ふらふらと本屋に立ち寄ったら、アルスラーン戦記の新刊が出てた。
…2年ぶりか。なんか5年ぶりくらいな気がした。時の流れを著者近影の寂しくなった頭髪で知る。
第一部完までは詳細も全て覚えてるのに、その後はなんでこんなに記憶があやふやなんだろうか。むむ。
どれどれと手持ちの角川文庫の1巻を手繰ってみると、初版で(…まあな)1986年に出てるんだね。そうか、22年前か…。まあ、FFだって今年で20周年ですものね。
昔はファイファンと略称してて、家庭教師をしてた中学生男子に「何それ、さすが年代が違う」と馬鹿にされたものだ…。だが落とし穴まみれのロンダルキアの洞窟をマップなしで抜けてやったら、私を見る目が変わった。これぞ実力行使。
SFCまでは今やりなおしても、FFもロマサガも攻略本なしでダンジョンクリアできるのですが、プレステになったら途端にダメだ…。こないだ戦国無双をたまたまやってて、小田原城のあまりの広大さにコントローラー投げたくなりました。
「象の、象のウメコを持てい!!!パォオオオオン!!!」って全てをなぎ倒したくなった。それじゃ三国無双の祝融だ…。
あんな三回、階段まわったら天守閣に着くような城が次元の狭間に落ち込んでる。なんつうかプレステ以降の半三次元なマップに身体が対応してくれないんですよね。…三次元に反応したら負けだと思ってる。
さてアル戦、今読み終わったのですが銀英だと7巻あたりというか、あー、これから大量虐殺お葬式が始まっていくのだなあ、という感じが既にふつふつと。あれだけ引っ張った十六翼将が全員健在なのが、わずか20日間て。
しかし、ヒルメスやラジェンドラの描写がいきいきしてて、パルスのみなさんの影がちょっと薄い気がする。
大好きな主力メンバーにカカシ先生と同じ匂いをそこはかとなく嗅ぎ取ってしまい、ただいま軽く鬱状態でございます。
銀英の話をこないだヤン提督が好きな人としていて 「…あー、あれ、ロイエンタールって何時死んだっけ?」 「ちょっと!!ヤン提督と同じ巻だよ!!!8巻だよ!!!…ヤンは太腿から血を流して、『あれー、これやばいー、あれー、ぼーっとしてきた…、あれー、あー、……あ?』だったけど、ロイエンタールは鎖骨の脇を味方の裏切りのせいでぐさっとやられて、緩慢に11日も生きながらえてからでしたよ!!!」 「…」 という会話を繰り広げた訳ですが。ええ、年を取ると昔のことばかりが鮮明です。金髪の天使と緑のマリモ以外は。
ロイエンタールの声優さんはサザエさんのアナゴさん。 「遅いじゃないか、マスオくん」
銀英伝とか水滸伝とか三国志(レッドクリフ、明日見に行くんだ!!字幕と吹替どっちで見るべきなんだろう…。獅童が甘寧という時点でなんか…、なんかアレなんだけどさ…。いっくずぇえええ!!って言ったらいい)とか、そういう系統、本当に大好きなのですが、終盤に差し掛かると全てがお葬式となっていき、本当にへこむ。北方の兄貴の水滸伝なんか、涙が乾く間もなかったよ…。
特に漢字の中国名やカタカナの羅列は一気に読んで、一気に登場人物を把握したいほうなので、物語に入り込みまくり、その後諸々使い物にならない。新しい巻を手に取るたびに、ああ、今度は誰が死ぬんだろう、と思いながら、でも止められない。
史記も揚令伝もそうなんだろうなあ…。「俺の水滸伝は死ぬよ。死ぬのは一瞬だから、それまでいかに生きるかなんだ」という兄貴の御言葉は、本当に深くて、真実で、でもやっぱり泣ける。うおぉおおおお。
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