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2009/05/24(日)
ちょっと分けてみた。
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あくまでも個人的な本編感想。というか、ハンニャバルの諸々がひっかかってしょうがないので、個人的な覚え書き。
ハンニャバルがTボーン大佐とだぶった。行動様式が似てる。「兄ちゃんを助けるんだ」というのと「世の中の平和のために犯罪者を捕らえるんだ」っていうのは、なんつうかレベルつうか、階層自体が違うから、お互いに異国の言葉のようにしか聞こえてない。まあ無理だよな。多分、彼らが「正義」という言葉にあぐらをかいて思考停止状態に甘んじている鈍感さが、私は苦手なんだろうなと思う。
今週末にハルキさんの長編が発売されるんですが、(…まあ、忙しいので読むのはリアルライフと夏の諸々が片付いてからなんだろうけど)彼が先だってイスラエルで行った「卵と壁」に関しての講演を思い出しました。というか、あの講演を読んでから、ずっとワンピのことばっかり考えてるのですが。『』はその引用です。
『高く堅牢な壁とそれにぶつかって砕ける卵の間で、私はどんな場合でも卵の側につきます。そうです。壁がどれほど正しくても、卵がどれほど間違っていても、私は卵の味方です。』
確かにルフィは間違ってるんだと思う。ルフィだけの幸せじゃなくて、ハンニャバルのいう「か弱き人々」のことを考えたら間違ってるんだと思う。でも私はいくらルフィが間違っていたとしても、やっぱりルフィを応援する。エースを取り戻して欲しいと思う。
『私が小説を書く目的はただ一つです。それはひとつひとつの命をすくい上げ、それに光を当てることです。物語の目的は警鐘を鳴らすことです。『システム』にサーチライトを向けることです。『システム』が私たちのいのちを蜘蛛の巣に絡め取り、それを枯渇させるのを防ぐために。』
あのスピーチ、私にはそのまま全てがワンピに当てはまるように思えて仕方がなかった。ワンピでもシステムにいのちを奪われた人の姿がこれまでにたくさん描かれてきた。海賊だろうが、七武海だろうが、正義というあの壁の前ではみんな卵だと思う。善悪なんかどうでもいい。お兄ちゃんに生きてて欲しい。元気でいてほしい。ルフィ、頑張れ。頑張って、お兄ちゃんを助けてやって。
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