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2010/02/02(火)
キャッチャーインザシー。
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…センゴクのがっつり割れた腹筋にちょっと、…、…そ、そんなちょっといい具合の腹筋してたからって、だ、騙されないんだからねっ!!立川の人はぷにぷにのブッダのぽむぽむ地蔵なんだから!!もにもにぷにぷにじゃないとブツになる資格なんかないんだから!!貴様には千手観音も世の中の正義もやらせねェ!!
さて、サリンジャーが亡くなったそうですね。寡作な作家さんでしたし、読み始めた頃にはもう筆を折られて久しかったのですが、大好きでした。…まあ、バナナフィッシュを読んで、そのまんまナインストーリーズを読んだんです。ついでにいえば、キリマンジャロの雪@ヘミングウェイも読んだんです。もっといえばミラージュ読んで駆け込み訴え読んで、ついでに太宰(略)…萌えって怖ろしいよね。
そんな訳で昨日、キャッチャーインザライを読み返してたんですが、ベルメールさんやヒルルクさんが回想シーンで体現してたことを、今回ばかりはリアルタイムで白ひげが体現してるんだろうなあと思いました。
崖から転がり落ちそうになってる子どもをさっと飛び出していって、つかまえて、一生そればかりを繰り返して。海の真ん中、ライ麦畑の真ん中で無邪気に走り回ってる子どものまんま、海賊王になることを白ひげは選ばなかったんだろうなあ。
出てくる海賊がみんな遠くにあるワンピースやラフテルを求める中で、白ひげは彼の手が届く範囲の仲間を必死で守ろうとしてる。ルフィにとって麦わらの仲間たちは対等な仲間なんだけど、白ひげにとってはあくまでも保護の対象なんだよな…。でもどうやってみても彼の腕は2本しかなくて、やっぱり彼の力だけで守ろうとするには白ひげ海賊団は大きくなり過ぎちゃったんじゃないかな。生きている者はみな老いて、力も衰えていく訳だし。ユーラシア大陸がでかすぎて、だいたいの帝国が巨大化し過ぎて自滅してくのにも似ているっていうか。末端まで理念も物資も諸々届かなくなるんだよな…。スクアード見てると切ない。
麦わらの仲間たちはこれからもどんどん仲間が増えていくのかなあ、と前に考えていて、でもあまりにも大きくなりすぎて、意思疎通が図れなくなってしまうのはすごい怖いことだよなあ、と考えたことを思い出しました。海賊稼業は命がけだし。ルフィは白ひげと違って、ゴム腕だから、いくらでも腕を伸ばして仲間を守ることはできるのかもしれない。ただ圧倒的に今のままだと力が足りないんだよな…。思いが力を越えなくて、己の命と引換に子どもたちを守って亡くなっていった人をたくさん回想シーンで見てる分、辛いです。
さてはて、お兄ちゃんとルフィの共闘のスムーズさにびっくり。やっぱり二人はプリキュアなんだな…。おだっち、娘さんにプリキュアコスしたエースとルフィ書いてあげればいいのに。
「じゃあ、今はまだおれが守ろう」
…この台詞すごいな。やっぱし守られるよりも、守るほうが似合うし、戦ってるほうがかっこいいよ、お兄ちゃんは。
「船長命令」っていう言葉の重さにしみじみしました。DBFの後で青キジと対峙してるルフィをおいて、その場を後にしたゾロサンと白ひげ海賊団の面々がだぶって仕方ないよ…。やっぱりルフィが主人公で、主人公補正が掛かっていることを読者の私たちは知ってるから、まだ安心できたんだけど、あの時のゾロサンにはそんな保険なんかなかったんだよな。しかも圧倒的な力の差を見せつけられた後だし。あいつら、すげえ辛かったんだなあ…。
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