|
2008/01/27(日)
銀新小話〜3Z
|
|
|
先生の家に行って、少し遅くなったので車で自宅まで送って貰ったさいのことだ。 他愛のない話をしながら住宅街を車で走っていた。 すると路地から猫が飛び出してきた。ヘッドライトに照らされ、驚いた猫が道の真ん中で硬直する。 「げっ」 先生が急ブレーキを踏んだ。シートベルトをしていたものの、僕はその衝撃で上体がつんのめりそうになった。 しかしその瞬間、先生がとっさに左手で僕の肩を押さえくれた。 猫は道路を横断して逃げていく。 「あっぶねえなあ」 先生は大きなため息を吐いたが、僕はそんなことどうでもよかった。 先生の手ひらの感触に緊張していた。所在無さに俯くと、間近に先生の手があり、さらに緊張した。 「あ、あ、ありがとうございます」やっとのことで礼を言う。 「ちょっと新八くんさあ」 「は、はい?」 僕は下を向いたまま返事をする。 心臓の音がうるさい。 「もうさあ、こんなことぐらいで赤くなんなんでくれる?」 先生は手を離した。 「す、す、すみません」 僕は顔を上げて、しどろもどろで謝った。 「や、いいんだけどさああ。でもこんなんじゃ何もできないじゃん」 ハンドルに両手をかけて、先生はちらっと僕の方を見て言った。 えええええええええ。そそそそんなああ。 僕は声にならない声で叫んだ。
---- 先生! でこんな感じのシーンを見た。 銀新にあてはめたらやたらと萌えた。
|
|
|