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2006/12/22(金)
容貌
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昔、アメリカの大統領リンカーンは、有力者からある人物のスタッフ登用への依頼をうけました。
その紹介された人物との面接を終えた後、当の有力者に会ったリンカーンは、こう言った。 「顔が悪いから、採用はしません。」 「人間は、40年も生きてきたら、その生き方が顔に表れる、美醜じゃなく、いい顔わるい顔はその人の人格そのものである。」という理由で、採用を断ったそうです。
ある本に、こんな事が書かれていました。 筆者は、大学(女子大)で長いこと教えているうちに、「寮生」と「通学生」の間の微妙な容貌の違いに気づいたそうです。 大都会圏を経由して通学してくる学生、「通学生」は、総じて「きりり」とした引き締まった顔立ちをしている。 それに比べ、「寮生」は、「おだやかな」容貌を獲得する。
この違いは、外界からの刺激の大きさに関係していると、筆者は述べます。 騒音や他人との接触など、嫌な高刺激に満ちた都会の中を生きていく為には、自分を守る為に、自分の感受性を低くし、硬い殻を作る。 反対に、季節の花々、小鳥のさえずり等の事前の恵みがあり、クラシック音楽やアリアなどの歌声がある、学内に居住する「寮生」は、自分の感受性を高くすることが、その生活にとって有利をなる。
そんな環境との関係が、彼女たちの容貌を作っていくと語っています。 これは、その女子大学の学生たちにも納得され、支持されたお話のようでした。
私は、これを読みながら、リンカーンの話を思い出しました。 生き方が、顔を作り、環境が容貌を作る。
私は、時々不安になります。 自分はどんな顔を、どんな容貌をしているんだろうかって。 もし、リンカーンにあったら、きっと彼には採用を断られるんだろうけど、でも、彼はもう死んじゃってるから、ま、いっかちゅうことにします。
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