サーシャ親父の独りよがり日記
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2007/07/11(水) 山月記
作者中島敦は、明治に生まれ、34歳で病死。
彼の小説は、中国の古典に多く材料を取り、山月記は、その代表作。
にーちゃんに聞いたら、山月記は教科書に取り上げられているらしい。(未確認情報)

あるところに、秀才がいた。(サーシャさんのことではありません)彼は、官位につくが、自分よりおろかな人間の下で働くことを潔しとせず、詩歌で身を立てようとする。
しかし、詩歌の道ではぱっとせず、妻子の糊口をしのぐため、最後、自分の意にそわぬ官吏務めをする。
ところが、数年後、彼は発狂し行方不明になる。

その後、ある地方で獰猛なトラによる人的被害が続出。
そこへ、高官が通りかかり、トラに襲い掛かられ危機一髪。
トラが声を発し、「危ないところだった。昔の数少ない友人を殺してしまうところだった」と。

トラは、発狂し行方不明になったその秀才だった。
彼は、言う。
「自分は気がついたら、虎になっていた。時々は人間の心を取り戻すが、その時間が一日一日と少なくなる。なぜ、自分がこんなあさましい姿になったのか、今になって分かる。

人間は誰でも猛獣使いであり、その猛獣に当たるのが各人の性情なのだ。
私は、己の多少の才覚におぼれ、官位においても、詩歌においても謙虚さを忘れていた。
我が内なる臆病な自尊心と尊大な羞恥心。
この為、謙虚になることができず、自分の成長はとまってしまった。
私の猛獣は、この尊大な羞恥心。
これが虎だった。
これがおのれを損ない、妻子を苦しめ、友人を傷つけ、あげくの果て、外見までも内面と相応しい、虎になってしまった。

人生は何かをなさぬには、あまりに長く、何かをなすにはあまりに短いなどと、口先ばかりのことを言い、事実は自分の才能不足が露呈するかもしれないという卑怯な危惧と、刻苦を厭う怠惰とが、おのれのすべてだったのだ。
・・・・・・・・・・。」

謙虚さ。
素直さ。

サーシャには、どれもが遠いところにあるもの。

たくさんの失敗。
たくさんの間違い。

素直になれば
謙虚になれば

どれも
恥ずべきことはない

俺の猛獣は、なんなんだろう?

分からないまま生きていく
明日からの
そんなわたしです(by 吉田たくろう)

わたしは今日まで生きてみました
わたしは今日まで生きてみました
わたしは今日まで生きてみましたああああ
(おなじく by 吉田たくろう)


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