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2009/01/21(水)
学問の力
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中国の古典、荀子の文章にこんな言葉がある。 本当の学問とは、「窮してくるしまず、憂えてこころ衰えず、禍福終始を知って惑わざるがためなり。」であると。
人間である以上、迷いや心配事、窮することは避けられない。しかし、学問修養を積めばどうすればどうなるかということが分かってきて、精神的にまいってしまうことはない。 このような学問こそが、本当の学問であると。
書経より、「自ら靖(やす)んじ、自ら献(けん)ずる。」 内面的には良心の安らかさを得、それを外に発して自己を捧げて、世のため人のために尽くすこと。 人間好むと好まざるに関わらず、働いて糧を得なければならないが、職業選択の意味はここに出てくる。 また、これがあるために人類に進歩が生まれてくる。
そんな事が、昔は学問の力とよばれていた。 それが為に、精神修養と学問とは一体の関係にあった。 論語読みの論語知らずとは、そうでない者への一種の警句であった。 ろくな勉強もしていない私、論語読みと言われるくらいまでは、せめて行きたいものです。
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