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2010/02/25(木)
小津安二郎から
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つい最近になって小津安二郎の映画を立て続けに見ました。 スクリーンの中に描き出される昭和30年代の世界、自分が小さかった頃のかすかな記憶が蘇ってくるような、なんか懐かしさを感じました。 今からほんの50年くらい前なのに、今と比べたら、すべてが違う。 その当時なかったものをあげだしたら、きっときりがない。 ものすごいスピードの時代の変化。
生物は、周囲の変化に対して何万年という時間を掛けて、自分の遺伝子を変化させていくらしい。 われら人間の抗体システムもそうとうな時間をかけて変化させてきたらしい。 なんとかアレルギーの増加は、それと関係あるのかと、どこかの遺伝子学者が言っていたようないないような。
今ちまたで騒がれてだしている3Dのテレビ。 わし、あれには絶対反対。 あんなのでリアルを味わおうなんて、まさに人間の不遜のあらわれ。 流行の地球温暖化には、反応するくせに、こういうものには、あーあ、すごいな、便利だなと、何の考えもなく受け入れる。 なんとか言うゲームは、スポーツを疑似体験させ、やったような気にさせる。 これも同じ。
リアルは、汗かくし、臭いし、めんどくさいし、・・・。 でも、リアルの中にしか本物の感動はない。 リアルに近づけ、疑似体験の中で、リアルを消化する。 3Dテレビを開発し、喜び、受け入れる、その思想の中には、自然を尊び、大きな地球村の一存在のわたしという思想はないように、私には感じられてならない。
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