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2005/11/10(木)
*鏡の欠片*
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*鏡の欠片*
*序章* 気がつくと、そこに佇んでいた。 少女の名は姫璃――キリ――。 荒れ果てた暗い草原―元は草原だった―に1人佇んでいた。 彼女はかなり強い【魔法使い見習い】である。いきなり師匠に試練だとか言われて、こんなところにほっぽり出されてしまったのだ。 彼女が魔法使い見習いであることを証明するもの。それは、お決まりの黒い三角帽と星のデザインが着いた1メートルほどの杖。そして彼女の紫色の双眸であった。 何をするでもなく、ふらり、と歩を進める。ゆっくりと、しかし確実に南のまだ見ぬ魔法の城【キャッスル】のある高台まで歩んでいくのだった。
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