泉照(杉崎しをり)「店番」日記
水墨画作家「あとりえ泉照」はのんびりですが営業中
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2005年10月
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2005/10/10(月) 体育の日 でもぜんぜん関係ないです
外は雨。
晴れてても「体育の日」・・・我が家にはほとんど関係ないです〔^^;〕

ところで『四月の雪』・・・・・
見てきた感想ですが・・・

咀嚼するのに時間かかりました。
ネタばれになっちゃうので『見にいこう』と思ってる方は読まないでくださいまし。

最初わたしは・・・
不倫されたあげくに事故にあった配偶者同士が、病院で顔を合わせるうちに「恋におちる映画」かと思ってたんですが・・・・

なんでこの映画のためにヨン様が「入院するほど役に乗り移られたのか」わからなかったんですね。

で・・・
やっとわかった。

ラスト・・・季節はずれの雪が「もし降らなかったら・・・」
インスは「復讐」を成し遂げてENDだったのではないか・・・・
そう、インスにとって、妻に不倫された段階で『世界中の女を憎む』くらい「女」が嫌になった。
で・・・妻の不倫相手の奥さんを「無差別テロ」よろしく「誘惑してさんざ弄んだ挙句捨てよう」としていた・・・「回復した奥さんもろとも」に。

もっとも『人妻』の方はそんなヨン様の心のなかを知ることもなく、本気でインスにひかれていく。そして「わたしたちどうなるの?」と聞くが彼は答えない。なぜなら・・・「人妻との不倫も『女』というものへの復讐」だったから。

そして・・・なにもかも終わったことを象徴するように、彼の仕事である『イベント』が終了。観客もすべていなくなった野外ステージに一人ぽつんと座っているインス・・・
『イベント』も『復讐』もすべてが終わった・・・・・。

そう思っているときに・・・
『雪』がふってくる。

彼の好きな雪が。

振りかかる真っ白な雪に『復讐心』そのものが『浄化』されたインス。
彼は・・・「そのまま捨てる予定だった人妻のヒロイン」のもとに。
そして・・・・・映画は終わる。

ヨン様が『役』になりきりすぎて「入院」・・・っていうのがあったけど「女というものへの復讐・・」そして「人妻とは復讐のつもりが本気になり・・」「自分の奥さんに対しては『復讐しきって離別』」というストーリーだと「キリスト教徒」の「素」のヨン様にとっては「すべてがご法度〔不倫・復讐〕」のつらい役どころだったかも・・・。『役者をやめてレストランでも開こうかと悩んだ・・・』って週刊誌にも書いてあったけれど・・・今度は「ポセイドン・アドベンチャーの牧師さん」みたいな映画だといいねぇ。ヨン様。

ただ・・・

わたしはあのラストは
この映画のオープニングへとまた連鎖していくような「不吉」なかんじをなぜか感じた。

お互いの配偶者たちの不倫旅行中の事故・・・二人で車で出掛けていくその先に・・・「あの事故」があったのではなかったか。

彼らの門出がオープニングの事故へのプロローグにだぶって見えた。
ハッピーエンドなようで・・・不吉さが漂う・・・
不思議な映画だった。

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追記 オーダー原稿本日無事発送しました。


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