泉照(杉崎しをり)「店番」日記
水墨画作家「あとりえ泉照」はのんびりですが営業中
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2005年12月
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2005/12/17(土) グリーン・ディステニーは2度目なんですが
昨日やっと、「意味」がわかった気がしました。
1回目に見たときは、主人公の女性がなんで橋から飛び降りるのか、恋人を目の前にしてこれ以上何をかなえる望みがあるのか〔その高い橋から飛び降りると望みがかなうといわれている。〕、そして飛び降りた彼女はどうなるのか、まったくわかりませんでした。そしてグリーン・ディステニーの意味も。
「緑の運命」ってなんなんだろう・・・と。

で、今回見ていて、なんとなく意味がわかった気がしました。
主人公の女性は『欲するがままに武道』に長けて行きます。
その成長はとどまるところをしりません。

そしてある「剣」にであってからは益々強くなっていきます。
周囲のものたちはその素質のゆえに「弟子」にしたかったり、美しさも持っているので嫁さんに欲しかったり・・・。

でも彼女はすべての束縛を嫌います。
しかし・・・と同時に野放図にどんどん伸びていく自分の強さにも不安を覚えます。そう・・・それはまるで、見境なく成長しようとする草木のようにしなやかで貪欲。
彼女はその「植物」なのかもしれないと・・・だから「グリーン」。

ぐんぐん伸びていく木木もほっておいたらやがては身を滅ぼすほど伸びきってしまう。だから、「よい師」が必要になる。彼女が草木であるなら、野放図に伸びていくのではなく、正しく伸びていくように「剪定」する役目をもつ「師」の存在が必要になる。

彼女もうすうす自分に必要なのは何かを気がついていた。だから剣士ムーバイに少しずつひかれていく。
しかし、彼女の心が開かれるか開かれないかのあたりでムーバイは死んでしまう。

彼女は恋人のもとに戻るものの・・・・・
かつての恋人には魅力をかんじなくなっていたのかもしれません。

彼女の願いはひとつ。
ムーバイを逝き返らせること。

そして・・伝説の欄干から飛び降りる。

映画はそこでエンド。

おそらく・・・・飛び降りた結果を描かなかった・・・・ということは
やはり『伝説は伝説であった』ということで彼女は伝説を信じて飛び降りたけれど、命を落としてしまうのだと思いました。

その伝説を信じて疑わない素直さは、すべてを吸収してぐんぐん伸びていく彼女の素直さに通じてしまう。

彼女に必要だったのは、本能のみにつき動かされるのではなく、理性によって己を律することができるようになることだったのかもしれません。

良い師、分別をもった師が側にいてくれれば、彼女は欄干から飛び降りることもなかった。

恋人は欄干から飛び降りる彼女をひきとめる思慮をもたない青年だった。

しかしながら、野放図な草木は剪定されなければやがて他に害をなして、結果自らも滅ぼすのが宿命。

あそこで彼女が命を落とすのはそうした「本能のままに伸びるしかない草木の定め」であるのか・・・

そんなふうに思えました。

あくまでもわたくしの解釈でございます。


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