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2006/11/19(日)
チャングム・・・・最終回
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52話目で、ビデオ録画をしたら、何故か「副音声」の「韓国語」の方で録音されてて、前後の繋がりがわからなかったのと、てっきり53話目で最終回だと思っていた(チャングム関連サイトに出てたあらすじとかをかいつまんでたせいで、なんか勘違いしちゃったみたいなんですね。)のともあって、自分のなかで若干の軌道修正をしつつ、今回最終回を見てたんですが・・・・・
さすが「ハン流」です。 ハッピ―エンドのようでハッピ―じゃない、しかも背筋のゾッとする落ちで終わらせてくれました。(涙)
チャングム・・・怖すぎです。
魚に針をさして麻酔をかける方法に成功し、ウサギを帝王切開させて助けたことで、一足飛びに「王様」を開腹手術しようとするチャングム。
「切らせろ。切らせろ」とせがむチャングム。 あげく王宮から追い出されて数年後、ミン・ジョンホとの生活に場面がかわり・・・
ミン・ジョンホと結婚して娘もさずかっているチャングム・・・
でも・・「幸せな家庭」に何故か「見えない」チャングム一家。
娘はひとつも言うことを聞かないは チャングムはいうこと聞かない娘を鞭でヒステリックに打ち据えるは 相変わらず「人の腹」を切りたがっているは・・・・
ラスト・・・皇后の計らいで身分も回復して昔の仲間とも会え、家族そろって大団円なのかな・・・と思いきや・・・・
とうとう通りすがりに出会った難産で苦しむ妊婦を帝王切開してしまうチャングム。
血まみれの着物のまま赤ちゃんを抱いて 「ほら、ちゃんとできたでしょ?」 とにっこり笑うチャングムは、なんというか・・・立派とか偉大とかじゃなくて
「怖かった」 です。
王様の言うことも、夫のいうこともきかないチャングム。 それにワをかけて親の言うこともきかない娘・・・ 呆然とただ見守るしかないミン・ジョンホ・・・
この家族の崩壊は時間の問題のような気がしました。 きっとチャングムはこのあと帝王切開の成功に味をしめて次々と手術をしたがるマッド・ドクタ―になっていくように思えてなりません。 しかも娘もなんだか、母親の見よう見真似で小動物を切り刻むようになっていきそうで怖い。
そんな母子をただ、脅えながら見てみぬふりをしつつ黙々と畑仕事をするミン・ジョンホ。 そして稼いでも稼いでも、チャングムが薬代でつかってしまって家計は火の車。それだけならいいけれど、手術の失敗も起きてまたしても逃げ回る生活が・・・・。
そんな未来を彷彿とさせるラストでした。
この強烈な後味の悪さは・・・何かに似ている・・・と必死で考えていて思い出したのが 「グリ―ン・デステニ―」
剣の技術を追うばかりに「知恵」をおざなりにしてしまって、「言い伝え」を信じてみずからの命を絶ってしまう女性。
あの映画のなかでも「技術ばかりを追う」危険性を指摘しているように思えましたが・・・
まさかチャングムがラスト「マッド・ドクタ―」になっていく兆しをうかがわせて終わるとは・・・・。
人間「知識」や「技術」を追求するときに「理性」で歯止めをかけることを知らないとやがて狂気に陥っていく・・・という「いましめドラマ」だったんでしょうか・・・
とにかく怖かったです。(TT) もっとサクセス・スト―リ―かと思っていただけに、ショック100倍。
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