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2006/04/01(土)
BAD Joke
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今日はエイプリル・フールなので・・・
悪い冗談だと思いたいのですが
友人の訃報を知りました。
ネットで知り合って、しょっちゅうメールもやり取りして 電話で長話したり・・・実際我が家に遊びに来て・・・遠方だったので 泊まって帰ったこともあって・・・
厳格な両親のもとの・・・いわゆる「お嬢様」で・・・ 結婚を親に反対されて それでも結婚して 運悪く事業に失敗して借金が出来て 親にすがったら 無理やりだんなと別れさせられて
それがもとで睡眠薬が手放せなくなったといってた
もともと腎臓に奇形があって無理をするとすぐ腎炎をおこして微熱がでる・・・という虚弱なやつで、生まれつき心臓が小さめでやはり無理ってのが出来ないわたしと彼女はすぐに意気投合した。 いろんなことを本当に知っているやつで、特に日本史に詳しくていろいろ教えてもらったこともあった。
離婚やそのパートナーの失踪などいろんな辛い体験をしてひどい「うつ」だとかで精神科に通う面ももっていたけれど それでも私と電話で話す時はよく笑うやつで冗談も最高だった。 そして「普段笑わないから私と話たあとは腹筋が痛くなって困る」といってた。
我が家に遊びに来た後・・・しばらく連絡がとれなくなって
「大阪か東京方面に出てきたいがどっちがいいかと思ってる」 といっていたから わたしはてっきり親元から出て頑張っているのかとおもっていた。
その翌年の暮れ彼女から手紙があった。
父親が亡くなったというものだった。
その父親の死というのが大変だったらしく、普段厳格だった親御さんだったらしいのに、亡くなってみたら不良債権が山ほど出てきて、すべて彼女が対応したり処理したりしていて更に精神的に参っていたがやっと落ち着いた・・・
というものだった。
わたしが電話をすると ほんとに大変だった・・・と話していた。金融会社とのやり取りなどもあって、彼女の精神は益々すり減らされていたらしく 「最近は鬱剤だけじやなく精神科で精神分裂病の薬をだされている」 というので 「いったいどこが精神分裂病なんだ!!そんな薬飲む必要ないじゃないか。何処もおかしいところなんかないじゃない!!」 とわたしがいうと 「もういいんですよ・・・」 といっていた。
何もかもに疲れていたようだった。
その後・・・しばらくして私から電話をすると彼女の母親が無愛想に出て、彼女はいないという。
わたしはおかしいな・・・と思いつつ・・・
もしかしたら大阪に一人で行ったのかもしれないな
と思っていた。
その後も、彼女と連絡が取れれば・・・と思って実家に電話してもそのたびに 「いません」 といわれ・・・
今日・・・久しぶりに彼女の声が聞きたくて電話をしたら 母親が出て
「娘は2年前に亡くなりました」
といわれた。死因は心臓発作だったらしい。
わたしは信じられなかった。エイプリル・フールの悪い冗談かとおもった。
どうも母親も彼女の死を受け入れられずにいたらしく、夫の死についで娘の死・・・のダブルショックで、きちんとした対応がいままで出来なかったらしかった。
「三回忌になるのにまだ信じられないでいます」 と彼女の母親は言った。 友達から電話があるたびに彼女を思い出すので辛かったらしい。というか・・・今も彼女の部屋には入れないといっていた。 彼女は自室で亡くなったのかもしれない。 睡眠薬を多量に服用する癖があったから・・・ もしかすると 事故がおきたのかもしれない。
わたしは「占い師」の仕事をしているが、自分に近しい人のことはまったく見えなくなってしまう。 仲の良かった彼女が2年も前になくなっていたなんて・・・
どうしても信じられないし
信じたくない。
たぶん・・・
BAD Jokeにちがいない。
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