泉照(杉崎しをり)「店番」日記
水墨画作家「あとりえ泉照」はのんびりですが営業中
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2006年4月
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2006/04/21(金) とっさの一言
3/27の日記に「外人さんから(英語圏)間違い電話がかかってきてびっくりした」ことを書いたときに
自分は日本語でもとっさの一言というのは苦手だと書きました。

で・・・

実は扇子をオ−ダーしてくださったお客さんと先日トラブルを起こしてしまいました。

きっかけはそのお客さんの言葉づかい。

どっかの会社の社長らしいんですが、とにかくひどい。

こちらの手違いで原画を書き直さなきゃいけなくなったことが扇子業者さんからの連絡でわかり、一旦原画をお客さんにはGIFで確認してもらってから扇子業者に送っているので、下絵をもとに書き直すのはわけない作業なんですが、1点ものの手書きの性質上どうしても「寸分違わぬ状態」にはなりません。
で、その了解を得るためにお客さまにお電話したところ・・・
秘書の方が出て、その方は問題なかったのに、突然電話に出てきた男性が
「あんたさぁ〜プロならちゃんと最後までやんなよ〜これからもさぁ〜頼もうと思ってどんなもんか知りたくてサンプルの意味合いもあるんだよ。大切なお客さまへのプレゼントにするんだからさ〜ちゃんとやってもらわないとさ〜」

と。












で・・・・

わたし的に思いっきりこの言い方にカチンときて・・・このお仕事キャンセルしました。

相手の方は書き直さなくていいからその原画で仕立てて欲しい・・・といってきたんですが、こんな口の聞き方をする相手と取引したくない。

実際私が書き上げてから、私の手を離れて扇子を仕立てあげて納品するまでいくつもの業者が入ります。

原画作成→裏打ち業者→仕立て→運送→お客様

この課程のどの部分でアクシデントが起きてもわたしは責任とれません。わたしが全部やってるわけではないからです。

確かにいままで一度もアクシデントが起きたことはありませんが、万が一を考えたら、ちょっとしたことでも人に喧嘩をうるような言い方をする方ってのは、もともと人のちょっとしたミスを探して漬け込んでやろうと虎視眈々としているタイプ。

なのでお断りしたわけです。

が・・・

相手は「なんで断るのだ」と今度は凄い剣幕で電話をかけてきた。

「うちは一部上場の企業を相手にしてるちゃんとした会社なんだ。それを断るとはなにごとか」

と電話越しに怒っている。

で・・・わたし的に、ここんとこ息子が夜中に喘息の発作を起こしたり病院に行ったり学校に電話したりと・・・と忙しくて疲れて朝うとうとしているところにかかってきたもんだから・・・つい

「そういうガタガタいう客の仕事は嫌なんだ」



いってしまいました。

相手は「ガタガタとはどういうことか。そんな口の聞き方があるか」とかまだガタガタいっていたので

「そういうのをガタガタというのだ」

といったら

「そうか。わかった」

と切ってくれた。

で・・・また少し仮眠をとってから思い出してみると・・・

「ガタガタっていう言葉以外もっとマイルドな言い方できなかったかな〜自分」と。

でも他にいろいろ考えてみても
「ぐずぐず言うお客様」
「ごちゃごちゃ言うお客様」
「ぐだくだ言うお客様」

いずれも似たような言葉しか思いつかなくて駄目でした。

で・・・結局その方から入金していただいてあったお金は全額お返ししたのですが、その方は扇子屋さんに既に渡っている原画を使って仕立てててほしいと注文を直接なさったとか。

そう・・・わたし的にはタダ働き。どころか業者に原画を送ったり返金したりした手数料をいれると2000円の赤字。

はうう・・・・。涙


でも・・・ひとつ言いたいことがあるのです。

そんなに大事な方へのプレゼントなら、半年前くらいにはもう用意したらどうだろうか。
そしてその大事な人へのプレゼントが、「これから他のひとの分も頼もうと思ってるサンプル」とは何事か。
ほんとに大切な人へのプレゼントなら、まず自分の分をオ−ダ−してみて、そして品質を確かめて、「これならお贈りできる」と確信してプレゼントをするべきだと思うのです。

というか・・・いままで私の扇子をそうしたプレゼントにご利用くださった方の中に実際そういう方がいらっしゃいました。

まず自分のを仕立ててみて、気に入ったからお願いしますと。

こういうお客様は大切にしています。

「ハウスダストの殿様ドクタ−」のこといえないか〜

殿様画家かしら?・・・わたし。
レディなので女王様商売?

なんか・・・違うっていうか・・・(^^;)


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