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2006/04/27(木)
無事搬入
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銀座行ってまいりました。
普段出歩かないわたくしにとっては・・果てしなくとほい・・・。(;;) そして右も左もわからない・・・おのぼりさんであります。
今日は初日だったので、諸先生方ともご挨拶させていただきました。
にしても皆さん「お元気」です。
わたしなんぞ「やれ遠い」だ「しんどい」だと愚痴いっとりますが、 4年ぶりにお会いした先生の中には
「いや〜今年でもう辞めようかと思ってるんですよ」 とおっしゃる先生がいらしたので
「そんな〜。お辞めにならないでください」 というと
「いやぁ僕も90だから・・・」 と。
お若いです・・・・。70くらいにしか見えません。(^^;)
20歳若くみえる・・・っていうのは大変なことです。 わたくしがセ−ラ−服を着るくらい凄いことです。
能に「翁舞」(おきなまい)というのがあります。
それこそ100歳くらいのおじいさんが出てきて舞いを舞う・・・という演目で、実際は100歳の方が舞うわけではなくて、翁の面を被った方が舞うんですが、「100歳のお爺さんが踊る」って言うのは最高に凄いことで、ここまで来ると「縁起もの」になるわけです。 で・・・ その方の長寿と元気さにあやかろう・・・ということで「翁舞」を見るわけですが、90歳の先生の作品というのもある意味十分にご利益あります。(あっ・・・なんかこんな言い方するとお叱りをうけそう・・・ごめんなさい。)
でも、冗談ぬきに、「絵を書く」というのは、かなり体力がいるのであります。 なんか絵を書くというと、学生時代の「青白い文科系少年少女」もしくは今で言う「おたく」なイメ−ジがありますが、実は体育会系です。
ちょっと大きな作品になると、全体を見るために描いては後ろにさがり・・・・描いては後ろにさがり・・・・。
50号以上の立てかけられないような場合は、床に板を敷いてその上に紙を置いて描くんですが、片腕腕立てふせ(右手に筆をもって、左手で体を支えながら描くので)と屈伸を何百回もやることになります。
ひざまづいて描いては立ち上がって全体を見・・・・
ひざまづいて描いては立ち上がって全体を見・・・・
もうメッカにむかって五体投地しながらじわじわ前進するのと同じような運動量です。
東京都美術館に出品されている何百号なんていう作品はそうした運動量の末に出来上がっています。
ってなわけで体育会系なんですね。
一見文化系なのに実は体育会系・・・という分野に「いけばな」もあったりします。 着物姿でおしとやかに活けるかんじがするかもしれませんが、これも「枝もの」を活けるときはのこぎりを使ったり、膝にあてて「おりゃっ!」っと折るときもあったりいたします。わたしは草月ですが、草月は金槌も使います。大ぶりなものを活けこむときは大工道具を持って会場にいったりも・・・。
そしてブラスバンドもそうです。 腕立て伏せに腹筋にヒンズ−スクワット・・・・校庭10周・・・みたいな。これが出来ないととても楽器を演奏しながら行進する・・なんてことはできないんですね。
さらにいずれも「序列」といいますか上下関係も厳しい分野です。
上下関係・・・
あるのでございますよ。この業界にも。
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