|
2006/08/09(水)
菊と刀
|
|
|
有名な本なのでタイトルは知っていたんですが、いままで読んだことがありませんでした。昨日偶然古本屋さんで見つけてゲット。定価380円なのに、500円で売られておりました。
著者のルース・ぺネディクトは女性の文化人類学者だったのですねぇ。 そしてまた物凄い美人・・・・。
女性にありがちなヒステリックで攻撃的な論文ではまったくないので、いわれなければ性別はわかりませんでした。
日本人を徹底分析している本なのですが・・・その目的は「第二次大戦を停戦させるためのもの」だったようです。
この戦いを停戦させるにはどうしたらいいのか。一番アメリカ人の被害を少なくくいとどめて戦争を終わらせるにはどうしたらよいのか・・・ 「日本人」というものを徹底分析せよとの軍部の命令からこの本は始まります。 60年前の日本人の価値観が徹底的に当時のアメリカ人の目から研究されているようです。
たしか、他の書籍でも、停戦させるために「日本人にとって一体何が一番恥じであるかを徹底的に研究した」と何かの本で読んだことがありました。要するに「恥じ」を研究して「怒らせる」のではなくて、その逆で「極力怒らせないように振舞うことに細心の注意をはらった」そうです。でないと・・・当時の日本人は最後まで戦いつづけて国がなくなってしまうまで戦ったかもしれなかったからといわれています。ということはアメリカにとっても大事な兵士を失うわけですから両国にとって損害が大きい・・・。
いまのイスラム圏に似ているかもしれません。
60年前に凄い本・・・凄い学者がいたのだな・・・としみじみ思います。
この本のなかの「日本人」は60年前の日本人であると同時に、その『日本人』と比較しているのは60年前のアメリカ人です。
60年前のアメリカ人って・・・こんな価値観だったのか・・・・と逆の視点から見れてこの本は今も新しい気がします。
|
|
|