泉照(杉崎しをり)「店番」日記
水墨画作家「あとりえ泉照」はのんびりですが営業中
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2006年9月
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2006/09/01(金) 9月でございます
しかも横須賀は今日は雨。とても涼しいしのぎやすい日でございます。

と・・・

たいしたことはやっていないのでありますが、(←こういうのを謙虚という。。)夏の疲れがどっと出てまいりまして・・・

またしてもいつもの不整脈に襲われております。

せっかく涼しくて能率上がりそうなのに・・・身体が動いてくれないっていうのが一番イライラします。

そういえば・・・ル―ス・ペネディクトの「菊と刀」をやっと読みましたが、あれほど日本人を研究しているのに「謙虚・謙譲」にはほとんど触れていないのが不思議でした。
「謙虚」という事柄に触れるのは「子供達ちが、大人になるにつれて自慢ということをしなくなる」「拙宅」などと自分をおとしめた表現をして相手を持ち上げる。そして、大人になってもそれが身につかないものに対しては、「破廉恥漢」として警戒し、多めにみることはしない。という表現にとどまるのみで、「義理人情世間体」に関してあれほど観察分析したひとが、なんで「謙虚」の部分は解明できなかったのかちょっと不思議でした。

60年前の日本人と今の世の中。比較しながら読んでみましたが、60年前の日本人と細かな風俗などは変わっても、本質的な部分は今の世の中と大して変わってない気がしました。恐らく60年前に私が生きていても、その世の中から「浮いていた」かもしれないなぁと。

「謙虚」とは「未知への恐れ」であると思う。
60年前の日本人はすでに「恐れ」という習慣を持たなくなっていたのでル―ス・ペネディクトもスル―してしまったのかもしれない。
恐れを知っていたら・・・あんな道はたどらなかったはずだから。

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心臓の調子が悪いせいか・・・集中力が出ません。

不思議なもんで、不整脈が出ている時ってのは、絵がかけません。
「締め切り」があるときが一番イライラいたします。

「台風が通過」するのを待つようなかんじです。
洗濯物はどんどんたまっていくのに天気がよくならない・・・そんなかんじに似ています。

こうして、ネットで駄文を書いている分には問題ない。

なんで「絵」の時は駄目かといいますと・・・実は「線」を引くときに「息を止めます」。
一気に引くような時ほど息を止める。
全速力で走ったり泳いだりする時に「息」を止めるのと似ているのかもしれません。

先日もある方に「この絵を書くときに滲み止め(ド―サ液といって膠を薄めたもの)を使ったか」ときかれました。
わたしは画仙紙か奉書、ときには障子紙に画きますが、ド―サをひくことはまずしません。
確かに、先にド―サ引きをしておくと「にじみ」がなくなるから、線が引きやすい。細かい絵が描きやすくなります。
でも、反面、ド―サ引きをすることで和紙が墨を弾いてしまって、画面に墨が乗らなくなってしまう。今度は「にじませたいところがにじんでくれなくなる」。

ド―サを引くときは、むしろ、絵が完全に仕上がって、顔彩などで着色したとき、「裏打ちやさん」に出す時に、どうしても「色落ち」が心配なときにド―サを上から刷いて色止めをします。

まあそんなわけなんで体調の悪い時はご注文もお断りせざるを得ません。
軟弱もので申し訳ないことです。


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