泉照(杉崎しをり)「店番」日記
水墨画作家「あとりえ泉照」はのんびりですが営業中
http://www.netlaputa.ne.jp/~senshow/
ホームページ最新月全表示|携帯へURLを送る(i-modevodafoneEZweb

2007年10月
前の月 次の月
  1 2 3 4 5 6
7 8 9 10 11 12 13
14 15 16 17 18 19 20
21 22 23 24 25 26 27
28 29 30 31      
最新の絵日記ダイジェスト
2023/08/13 本人です。
2021/02/25 YouTube動画
2020/10/14 久しぶりに更新しました。
2020/09/14 絵本「猫から聞いた話」出版しました。2
2020/08/25 絵本「猫から聞いた話」出版しました。

直接移動: 20238 月  20212 月  202010 9 8 7 3 2 1 月  20182 1 月  20179 5 月  20168 月  201511 月  20147 6 5 4 3 2 1 月  201312 11 10 9 8 2 1 月  201212 11 8 7 6 2 1 月  201111 10 月  20104 3 月  20097 月  20088 7 6 5 4 3 2 1 月  200711 10 9 7 6 5 4 3 2 1 月  200612 11 10 9 8 7 6 5 4 3 2 1 月  200512 11 10 9 8 7 月 

2007/10/25(木) 相棒
「裁判員制度」をからめた事件・・・ということで楽しみにしていたんですが・・・。

まあまあなのかな。

有罪が決まって、『量刑』を決めるあたりで、実は「冤罪だった」ということになるんですけど・・・。

私も「裁判員模擬裁判」に出てみたい気がしてきました。
テレビで数年前NHKで模擬裁判の様子をやったのを見たんですが、どうも「慶應通信」に在籍してると配布されてくる『三色旗』という読み物があるんですが、その中に説明されている「模擬裁判」と食い違いがあるんですね。

模擬裁判ではあまり、「刑」について一般市民が判断するシーンが出てこないんですが、『三色旗』によると、「弁護士」や「裁判官」から、「刑」についての「説示」があって、でさらに証拠やなにかで、刑を決めていく・・・ってことなんですが・・・。「説示」のシーンは模擬裁判ものに出てこない。

刑法ってのは、ほんとに難しい。
三年くらいテキスト読んでてもまだよくわからない。
なかなか単位とれない科目に『刑法各論』があるんですが、「故意」なのか「過失」なのか、「目的」はなんだったのか、その目的が「途中で気が変わった」らどうなるのか、とにかくわかりにくい。
人を殺せば『殺人罪』になるかといえば、そうでもない。
「殺そうと思って殺した」ときと、「殺すつもりはなくても殴ったら死んじゃった」時と、「たいして、暴行してないのに、相手が暴行中に持病かなにかで(大概心臓発作)意外にも死んでしまった」とか・・・「殺す気はなくて後で殺そうとおもって殴って車に入れて運んで、気を失ってる間に殺そうとおもって崖から車を突き落としたら、実は崖から落ちる前に、気絶させるつもりで殴った時点で死んでた場合」とか・・・もう「どうすりゃいいの?」っていうくらい複雑。

でもって「よくわからない。自分の何が間違っているのかわからない。」と訴えても
「そんなに簡単にわかってもらっちゃ困るね。何百冊でも判例を読んで。」
という雰囲気が、どうも『法律』の世界にはある。

「裁判員」は「判例」や「専門書」を何十冊も読んで『法律とはなんぞや』なんてことしてられない。

そこに「矛盾」がある。

『にわかじこみなんかじゃ理解できなくて当たり前だよ』という
こんなに「理解」しにくく「独特」な『専門的世界』にわたしのような一般市民がかかわる可能性がある制度。

なかなか理解できないことをよくわかってらっしゃる『教授さま』は・・・でも何故か皆「裁判員制度賛成派」。

その世界にかかわってるとなかなか反対意見がいえないのか・・・本気で「そうなったほうがいい」と思っているのか図りかねますが、昨日の『相棒』の中の『裁判官』の言葉にわたしも同意。
「判決を言い渡す苦さ。辛い夜との戦い。その覚悟がいる」
ヒロイックな発言ともとれるけれど、
専門家は覚悟決めて、その仕事につくわけで。

そんな人たちと、わたしたち覚悟決まってない市民の一票が『同じ重さ』なんて、荷が重過ぎる。

せめて裁判員制度が導入されるなら、『裁判員』の一票と『裁判官の一票』に「差」をつけて欲しいな〜とおもう。

司法を身近なものにするため・・・という「裁判員制度」。
でも「誰にもしゃべっちゃいけない」とすると・・・
自分のした経験はなんのためになるんだろう。

わたしは門外漢な一般市民なので、やっぱり「裁判員制度」は導入してほしくないな〜と思います。

正直、うちの母親みたいなおばちゃん(善良な市民ではありますが、気分がころころ変わるし、意地悪するし、嘘つくし〜。『自分は左だと思っていても御近所が右といえば右なのよ。長いものにはまかれるものよ』というポリシーの人)にも「裁判員」の可能性があると思うとぞっとする。


 Copyright ©2003 FC2 Inc. All Rights Reserved.