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2007/10/25(木)
相棒
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「裁判員制度」をからめた事件・・・ということで楽しみにしていたんですが・・・。
まあまあなのかな。
有罪が決まって、『量刑』を決めるあたりで、実は「冤罪だった」ということになるんですけど・・・。
私も「裁判員模擬裁判」に出てみたい気がしてきました。 テレビで数年前NHKで模擬裁判の様子をやったのを見たんですが、どうも「慶應通信」に在籍してると配布されてくる『三色旗』という読み物があるんですが、その中に説明されている「模擬裁判」と食い違いがあるんですね。
模擬裁判ではあまり、「刑」について一般市民が判断するシーンが出てこないんですが、『三色旗』によると、「弁護士」や「裁判官」から、「刑」についての「説示」があって、でさらに証拠やなにかで、刑を決めていく・・・ってことなんですが・・・。「説示」のシーンは模擬裁判ものに出てこない。
刑法ってのは、ほんとに難しい。 三年くらいテキスト読んでてもまだよくわからない。 なかなか単位とれない科目に『刑法各論』があるんですが、「故意」なのか「過失」なのか、「目的」はなんだったのか、その目的が「途中で気が変わった」らどうなるのか、とにかくわかりにくい。 人を殺せば『殺人罪』になるかといえば、そうでもない。 「殺そうと思って殺した」ときと、「殺すつもりはなくても殴ったら死んじゃった」時と、「たいして、暴行してないのに、相手が暴行中に持病かなにかで(大概心臓発作)意外にも死んでしまった」とか・・・「殺す気はなくて後で殺そうとおもって殴って車に入れて運んで、気を失ってる間に殺そうとおもって崖から車を突き落としたら、実は崖から落ちる前に、気絶させるつもりで殴った時点で死んでた場合」とか・・・もう「どうすりゃいいの?」っていうくらい複雑。
でもって「よくわからない。自分の何が間違っているのかわからない。」と訴えても 「そんなに簡単にわかってもらっちゃ困るね。何百冊でも判例を読んで。」 という雰囲気が、どうも『法律』の世界にはある。
「裁判員」は「判例」や「専門書」を何十冊も読んで『法律とはなんぞや』なんてことしてられない。
そこに「矛盾」がある。
『にわかじこみなんかじゃ理解できなくて当たり前だよ』という こんなに「理解」しにくく「独特」な『専門的世界』にわたしのような一般市民がかかわる可能性がある制度。
なかなか理解できないことをよくわかってらっしゃる『教授さま』は・・・でも何故か皆「裁判員制度賛成派」。
その世界にかかわってるとなかなか反対意見がいえないのか・・・本気で「そうなったほうがいい」と思っているのか図りかねますが、昨日の『相棒』の中の『裁判官』の言葉にわたしも同意。 「判決を言い渡す苦さ。辛い夜との戦い。その覚悟がいる」 ヒロイックな発言ともとれるけれど、 専門家は覚悟決めて、その仕事につくわけで。
そんな人たちと、わたしたち覚悟決まってない市民の一票が『同じ重さ』なんて、荷が重過ぎる。
せめて裁判員制度が導入されるなら、『裁判員』の一票と『裁判官の一票』に「差」をつけて欲しいな〜とおもう。
司法を身近なものにするため・・・という「裁判員制度」。 でも「誰にもしゃべっちゃいけない」とすると・・・ 自分のした経験はなんのためになるんだろう。
わたしは門外漢な一般市民なので、やっぱり「裁判員制度」は導入してほしくないな〜と思います。
正直、うちの母親みたいなおばちゃん(善良な市民ではありますが、気分がころころ変わるし、意地悪するし、嘘つくし〜。『自分は左だと思っていても御近所が右といえば右なのよ。長いものにはまかれるものよ』というポリシーの人)にも「裁判員」の可能性があると思うとぞっとする。
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