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2007/10/28(日)
神田外語大の興梠一郎教授の論評を読んで
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朝日新聞に神田外語大の興梠一郎教授の論評がでていたので読みました。
たまたまNHKで「新華僑」について取り上げられていて、「老華僑」とどう違うのかを取り上げていたときに番組に出てコメントされていたので記憶に新しく、読んでみたんですが・・・
中国の抱える問題は日本の抱える問題とほとんど同じなのだな〜と思いました。
かたや『共産主義国家』、かたや『民主主義国家』なのに、ほとんど「同じ」ようなことで悩んでいる。
地方、農村の切捨て。医療や福祉など公費でまかなわれなくてはいけないものが、自己負担化していく。
貧富の格差が開いていく。
裕福層と官の癒着で、資本力のあるものたちがどんどん富み、資本力のない弱者がどんどん苦しくなる。
「あの改革はなんだったのか」
の言葉は日本にも当てはまる。
日本がかつて高度成長期だったころ、やはり、人体に有害な化学薬品を使った食品や製品が多く出回ったり、公害問題が多発した時代があった。 そうした時代を経て、規制や取締りが強化されて『安全』な製品を作る国になったはずが・・・ 「偽造」や「賞味期限ぎれ」を平気でする国にいつの間にかなっていて、『お隣』を批判なんぞ出来ない状態。
まあ、中国は規模が日本より大きい分、公害も桁外れになってしまうけれど。
しかし、占いの世界には『陰極まって陽に転ず』という言葉がある。 パンドラの箱も、最後には希望が残る。
経済というのは『植物』ににている。 緑が成長するが如く、すくすく発展すればするほど・・・実は『土壌を剋す』。 剪定して枝葉は調整してやらない植物はやがて枯れる。
野放図に成長する緑はやがて自ら枯れていく。 そうならないためには「剪定」が不可欠。
「欲望」を調整する『理性』のはさみで剪定する英断が各国のリーダーに迫られていると思う。
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