泉照(杉崎しをり)「店番」日記
水墨画作家「あとりえ泉照」はのんびりですが営業中
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2007年11月
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2007/11/28(水) 点と線・・・・・
昨日の日記にアップした『策』は、実は二十年前くらいに一度描いた絵のリメイク。

そのころ私は、どこの水墨画団体にも所属していなくて、美術展にも出品したことがなかった。

で・・・、バスの中にはってあった「神奈川県女流美術家協会」の宣伝を見て、その会場に、この絵の「もとの絵」(ほぼおなじサイズで構図もおなじ。)を持っていった。

会場には、たくさんの「西洋画の女流画家」の方々がいらして、持って行った絵を見せると、こてんぱんに酷評された。

で・・・がっくりきているところへ、一人のおばあさんが、杖をつきながら、何人もの「女流画家」のお弟子さんたちに囲まれながらやってきて、わたしの絵を見て一言言った。

「この絵はもう出来ている。これは『挿絵』というジャンルだ。これはこれでいい。」

このひとことで、周りにいて私の絵を酷評した先生たちの態度が一変した。

そしてそのおばあさんは

「抽象画が描きたくなったらおいで」

と私にいった。怖い印象のひとだった。

その人が、「江見絹子」氏で、あの「荻野アンナ」さんのお母さんだと知ったのはその何年もあとだった。

その一言で自信をもってわたしは、この絵を「日本書人会」の展覧会に出品。入選した。

以降、抽象画の世界にはいかず「水墨画の世界」にいる。

でもって「荻野アンナ」さんは慶應義塾大学文学部仏語学科の教授だったとは・・・

今「江見絹子氏」を検索してて知りました。(怖)
(さん・・・なんて軽々しくいえないっていうか。)

そして・・・
昨年、「卒論」の構想を卒論指導の担当教授に話したときも、「もう出来てるみたいだから、書いちゃって。今月中にかける?」
と11月の指導の初回指導のときににいわれ、
「えっ・・・ちょっとそれは無理です。でも12月いっぱいならなんとか・・・」
と、一気に年内で書き上げた。そのあと、書式や、微調整をして完成させたけれど、

「もう出来上がってる」

といわれたのはこれで二回目。

確かに、頭の中では出来上がっていて、あとはタイプしてプリントアウトすればいいだけになっていたから、教授にいわれたとき正直ぞっとした。

そして再び、そのわたしの水墨画デビューの絵のリメイク版の「策」があらためて文人画府の先生に誉められて・・・・

この「点」は・・・単なる「偶然」なのか・・・

「線」になるのか。

「点」と「線」と「縁」・・・・。ちょっと怖いです。


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