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2007/05/02(水)
赤ちゃんポスト
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今日の朝刊に「赤ちゃんポスト」の設置の記事が出ていました。 ネットでもその関連記事があがっていますからもっと詳しく知りたい方はごらんになってみてください。
私は・・・その記事とポストの写真を見た瞬間涙がこみ上げてきました。
「子を捨てねばならなくなった母」と「捨てられなくてはならなくなった子」の気持ちが何かワッと伝わってきたような気がしました。
昔、駅のコインロッカーに赤ちゃんを捨ててしまう・・・ということが流行ったことがありました。それにくらべれば、母親も赤ちゃんも救われるひとつの方法が生まれた・・・とも受け取れます。「助長するのでは」という声も高まっているようですが、「殺して」しまったり「殺されてしまう」よりはいい。
いずれにせよ・・・なんで「赤ちゃん」を「捨てなくてはいけなくなったのか」が問題で、その「母親」を責める問題ではないと思うんです。 子供は女一人では妊娠できません。 「父になることを放棄した男」がいたからそういう悲劇がうまれるのではないかと思う。
一方・・・「離婚後の待婚期間中に妊娠した子は前夫の戸籍にいれる」・・・という法律をなくせと主張する女性たちもいる。 もともと民法は「腹の子に父親を」という考えから措置されているのだから、女性とその胎児を保護する意味をもっているはずなのに、婚前交渉をドシドシする女性や男性たちにとっては「いらぬお世話」になってしまうのかもしれない。
女性に経済力があって、子供も一人で産んで育てていくだけの収入もある女性にとっては「赤ちゃんポスト」も「民法の定める待婚期間」も「必要ない」のかもしれない。
でもそんな女性はめったにいないと思う。
経済力のある女性にとっては「結婚」という法的契約も意味がない。しかし、経済力のない女性は「結婚」という制度によって「夫となる男からの遺棄」から免れられる。「経済的基盤を担っている世帯主」からの「遺棄」から免れられる。 しかし、昨今、協議離婚の際に「養育費」を協議に含めても、その夫が無収入になってしまっていたり、財産といわれるものがほとんどなかったりして養育費が実質踏み倒されるケースが多発しているという。
男が無責任になった・・・と非難するのは簡単だけれど・・・ 「派遣」「派遣」で働きたくとも「仕事がない」。自分の生活すらままならない・・・ネットカフェ難民問題・・・など。 すべてが『連鎖』しているのではないかと思う。
「努力が足りないからだ」とそういう人たちにむかって平気で言う人たちがいるが、「個人の努力」ではいかんともしがたい「世間の風潮」や「企業の都合」がある。
日本のこれからすべきことは、もっと第一次産業に力をいれて、若者を「地方」に戻すことだと思う。
地方の第一次産業が元気になれば、自然と人が地方に増える。増えれば副次的に第二次産業も必要になる。第三次産業も復興してくる。 http://www.city.kumano.mie.jp/sisei/reiki_int/reiki_honbun/ar31403511.html
現実的に取り組んでる自治体もあるようです。
そんなことを・・・ふっと思いました。
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