泉照(杉崎しをり)「店番」日記
水墨画作家「あとりえ泉照」はのんびりですが営業中
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2007年6月
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2007/06/11(月) ご恩と奉公
武士社会が確立していく上で、教科書によく「この頃 『ご恩』と『奉公』という概念がでてくる」と書いてあったりして、「奉公」っていうのはわかるが、「ご恩」という観念がいまいちピンときませんでした。

が・・・NHKの「風林火山」を観ていて「なるほど・・・」とやっと体感したかんじがしました。

一介の武士「山本勘助」が、武田信玄に召抱えられる過程を見ていると「自分などそこまでしていただける身の上ではないのに、こんな待遇をしてくださって・・・うちの『おやかた様』はすばらしい。一生仕えます」という気にさせるのが「ご恩」なのだなぁと。まして、仕官先がなかなかない時代。
しかも「ただ働き」じゃない。むしろそれ相当の報酬をもらっている。だからこそ「恩」という気持ちがまた出てくる。
そこには
「誰がめしを食わせてやってると思っているのだ」
というような、『おやかた様側』からの「恩きせがましさ」は微塵もない。だからこそ、なおさら「恩にきる」というものだ。

今の世の中、自分から相手に「感謝」を求める「恩きせがましい」やからが多すぎてうざい。
それと同時に、こちらが社交辞令で相手にたいしてきちんとした言葉をつかうと、突然自分が偉くなったような気になるのか、「Sモード」(わたしはこの現象を「『馬鹿サドモード』のスイッチが入った。」と呼んでいる。)になって、こちらにむかって高飛車な態度や口調になったりする。
どうも、「様」と呼ぶと「サド殿様」になってしまうらしい。「お互い様」という礼儀作法をしらないようなのである。

「お客様」「お得意様」「お互い様」・・・という社交で「一歩へりくだった態度」をとったとき、「上」に上がろうとする「馬鹿もの」。
「実るほどこうべを垂れる稲穂かな」
という言葉をしらない。

また、経営者もおなじ。
自分より年上のものが自分の下に入ってきたときに徹底的に「Sモード全開」になるひとがいるが、どうも「下でにでるとなめられる」「つけこまれる」と思い込んでいるらしい。
いままで自分がそういう思いをしてきたのか、そういうことをしてのし上がったのか・・・・。
そんな人たちが「上」に多くなったから、「ただ働き」をさせても平気。「派遣」「派遣」と間に何社もおなじ会社のくせに名前だけ違う会社が「下請け」に出した形にして労働賃金をピンはねしても平気。そんな世の中になってしまった気がする。

「社保庁」の「年金問題」で「派遣雇用問題」がうまい具合にうやむやになった。

今月の参議院選挙が楽しみでしかたがない。



話しはかわるけれど
昨日「憑神」読みました。幕末の一介の下級武士が、ひょんなことから、貧乏神に取り付かれる話し。貧乏な上に更に貧乏神が取り付くなんて・・・おお・・・わが身を見るようだ・・・と思って久しぶりに小説を読んだんですが・・・。
なかなか面白かったです。
ちょっと池波正太郎の「男振」を彷彿とさせられました。


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