泉照(杉崎しをり)「店番」日記
水墨画作家「あとりえ泉照」はのんびりですが営業中
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2007年7月
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2007/07/10(火) 言葉のちから
実家の父の足のやけどもやっと一山超えたらしい
田舎の祖母もなんとか点滴がはずれて食事をしてよくなったらしい

私も試験の結果はどうあれ。。。

扇子の仕事もこなし、家事をこなし・・・と一山超えたかんじ。

実際、今年の9月卒業予定を来春に延期してよかった・・・としみじみ思います。

通信生はとかく「受験をしないで入ってくる」のでいろいろな角度からのバッシングが強い。これは事実。2チャンネルの書き込みをみれば一目瞭然。
そんな言葉に耳を一切かさず、とにかくテキストとむきあう。

レポート課題を他の通信生同士とやってはいけない。試験問題を流出させてはいけない。いろいろな制約があって、通信生は「孤立化」しがちになります。

そんななか・・・中庭で立ち話をさせていただいた教授のようにほんとうにご自分は無意識かもしれないけれどなにげない「ひとこと」が「心からのはげみ」になることがあります。

「延期」したときも迷いました。随分迷った。

そのとき・・・ふと昔お世話になっていた洋装店の女主人のことばがよぎりました。(オーダーメイドの店だったので、そこでリフォームのお手伝いをさせてもらっていたことがありました。)
彼女はその道40年ちかい仕立て屋さん。
自分の店をもって、下請けを数人抱えて、自分が仕立てを行いながら、すそ上げのような仕事を下請けにだして切り盛りしてらした。わたしはその下請け見習いのようなことをしていました。
そのころ・・・彼女が

「洋服を縫うっていうのは誰でもできるようになる。でも、自分のペースでどれだけ仕事が請けられるかがわかるようになるのに10年かかる」

と私に話したことがありました。

仕事が来たら来ただけ受けてしまって、「出来ませんでした」は許されない。オーダーの世界の厳しさをそのとき教わった気がします。

そこで仕事をさせてもらいつつ・・・私は水墨画を描いて展覧会の出品料にあてていた。上の息子が2-3才のころの話。

その彼女の言葉を思い出して、「延期」してよかったとおもう。
もし延期してなければ、「潰されていた」な・・・と。

「言葉」は人をたやすく「傷つける」力もあるけれど、「救う」力もあると私はつくづく感じます。

特に「経験からくる言葉」は重たい。
また逆に・・・・

不思議とこうした「重たさ」を持つ言葉だからこそ、こちらの心の中にしっかりと沈み込む。頭のうえをさらっと流れていかない。

しかし、さらに逆に・・・「悪意を秘めた言葉」も「重い」。
これもまた「どっしり」とこちらの心に沈み込む。

この「悪意を秘めた重たい言葉」を受けたとき・・・
わたしはその人が「なんでそんなことを言ったのか」を考える。

そのときは「腹がたつ」けれど、その人の立場を想像しているうちに
「今がきっと努力しただけ報われてないんだろうな・・・」

というところに必ずいきつく。

狂犬病のように誰かに嫌なことをされて傷ついたとき
無差別に
「こいつも同じ目にあわせてやる」
と思う人間と
「自分が辛い思いをしたことは二度と他者には体験させたくない」と思う人間と二通りある気がします。

原爆発言というものが世の中で騒がれていますが・・・

中庭で話した教授にも
「よくここまで着ましたね」
といっていただけましたが・・・・

ここまで来て卒業できなかった暁ってのも「覚悟」しとかなきゃいけない・・・と
今「重くとらえて」います。

そんときゃ、こないだ母に言われた

「前世が悪かったの。三輪さんがそういってたわよ」

という言葉をうけとめて

「アタシの実力のせいじゃない。前世が悪かっただけだ」

と真摯に事態をうけとめようと思います。(←ウルトラ責任逃れだな。爆)


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