|
2018/01/15(月)
幕田先生と星美学園と・・・
|
|
|
私は赤羽の星美学園というカトリック系の小学校を、父方の祖母につれられて入学しました。 中学・高校は星美学園にいかなかったけれど、その六年間の記憶と、星美が媒介となったキリスト教との縁は、ずーっと心にともり続けていました。
洗礼を受けずに卒業してしまってから、結婚、出産を得て、二人の息子たちを産んで、彼らが各々成人してから、ふと、何か心に風穴があいたようになりました。
と同時に、思いがけ無い持病も出てきて、私は40半ばのときに「このまま死んでしまったら、私はどうなるのだろう・・・」と突然不安に駆られて、「やり残したことがある」と何かに突き動かされるように教会に行きたくなりました。 けれど体調が悪くて電車にのってカトリック教会に通う元気がまったくない。しかたなく近所のプロテスタント教会に行ったものの、やはり星美でのカトリックの教えは捨てられない。
体調がよい時を見計らいながらなんとかかんとかカトリック教会の門をたたいたのが5年ほと前。
しかし、なかなか洗礼をうけさせてもらえず、昨年ようやく洗礼をうけることが出来ました。
私はキリストと出会ってから43年もキリストをドアの前に待たせていたわけです。
ところで、今通っている教会には、何か因縁のようなものがあって、行ってみると、なんと私が20歳のころに務めていた会社の顧問の方のご子息ご夫婦が、教会にいらした。
驚きました。
30年前、私は毎日会社の顧問だった幕田定夫先生にお茶をだしていたんです。
この先生は国交省の役人だった人で、耐震構造のラーメン工法を確立した方で著書も多数ある先生でした。
この先生もクリスチャンで私が星美を出ているというと、「僕の妻もフェリスでね」と、気さくに話をしてくれる方だした。
と・・・昨日、道路設計のエンジニアの夫が突然私にむかって 「クロソイド定規って知ってる?」
と聞くので
「ドイツの人間工学からうまれた定規でしょ?いくつもの方程式のアールが組み合わさった定規で、日本が世界銀行に借財して復興したときにドイツ人がもってきたんだよね。アメリカ式では高低差の激して日本では道が作れない。ドイツと日本は高低差が激しいっていう条件が似ていて、クロソイドを使うと地理にあった線が引ける・・・・って幕田先生がいってた」
と30年まえの話をしていたら(主人も同じ会社だったので、幕田先生を主人も知っているわけです)
今日、教会でその幕田先生の息子さんの奥様にお会いして
「昨日偶然幕田先生の話を主人としてたんですよ。」
というと
「あら、昨日は幕田の母(旦那さんのお母さん=幕田先生の奥さん)の命日だったんですよ。そんな日に思い出してくださって・・・」
と。
私は幕田先生の奥さんにお会いしたことはなかったんですが、時々「うちの家内はね」 と奥様のお話しをされていたのを記憶していた。
それにしても、なんという因果か・・・主人と私のいた会社にいた幕田先生の親族が、また30年の時間の隔たりの末に教会で再会。
幕田先生も敬虔なクリスチャンでいらした・・・。
クリスチャンの縁・・・というのがあるんだろうかと。
クリスチャンの縁というよりも、キリストのもたらす縁というか・・・
ちょっと怖いような・・
写真は星美学園のころのもの。今から43年前。
|
|
|
|