泉照(杉崎しをり)「店番」日記
水墨画作家「あとりえ泉照」はのんびりですが営業中
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2018/01/04(木) 既婚 子供います。
創作活動わしていると、反対派の方々が(しかもストーカーのように近所に住ん
でいる。)いちいちチェックしてくださって、毎日強烈ないやがらせをしてきま
すが、やはり負けるわけにはいかないので、頑張ります。こんなことやっていると独身に見られたり子供がいなかったり・・・とよく勘違
いされますが。ちゃんと結婚して子供います。といってももう長男は30歳。次男
は24歳。長男は独立していて一緒に住んでいません。シングルマザーでもないで
す。苦笑

子育てから完全に開放されて、現在第二の人生をどう生きていくか、模索中。


小説の方も少し宣伝ということで、ここで「出だしだけ連載」したいと思います。


SF文曲シリーズ 「ファントム」 

連載2「2.激闘!!定例会議」

会議の一日目は、概ね儀礼的な連合の1000に及ぶ参加惑星の代表の挨拶と、議題が読み上げられる。各惑星の抱える問題の多くは「エネルギー問題」であった。
自ら居住する惑星だけでは、とうにエネルギーが確保できず、近隣の衛星や惑星からの資源の採掘案がどうしても浮上してくる。

問題は採掘のみに関わらず、その資源を加工する際に生じる不純物をいかに処理するかという問題も抱えていた。中にはすでに、遠方の銀河と銀河の間のボイゾに不法投棄する輩も現れだしている。

会議二日目は、そうした環境問題に関する、観測データの発表、及び新しい条約の提言。三日以降は管理センターの予算確保・・・と文曲の苦手とする分野が目白押しだった。

会議二日目にあたり、文曲は手元の資料を繰りながら、年間に観測しうる惑星と恒星、衛星の数、実際に観測しているデータの発表、観測中に得られた異常値と、その要因となる資源の乱獲や、不法投棄の実例を淡々とマイクにむかって述べていた。

一万に及ぶ星の観測データを延々と『お経』のように読み上げつづけたあと、文曲は
ようやく、本題を切り出した。

「・・・・管理センターで把握しうる限りでも、既に先進惑星間の資源の確保のために資源採掘が進むことにより、大きく対象惑星及び衛星の質量が変化し、既に100近い惑星、衛星間において重力の変化を引き起こし、ひいてはクラッシュや重力のゆがみが生じている空間も出現しはじめています。我々宇宙管理センターとしては、この事態を深刻に受け止め、一刻も早い採掘資源量の規制に関する条約を新たに設置することを提案いたします。」

そう文曲が発言したとき

「口では綺麗ごとはいくらでも言える。宇宙管理センターの局長どのは霞を食べていらっしゃるとお見受けする。」

といったものがあった。

会議場が一斉にざわめいた。
うしかい座のアルクトゥルスだった。

「発言は議長を通して行ってください。」

議長がアルクトゥルスの発言を制した。

「失礼。では議長どの。改めて発言を許可してください。われわれはうしかい座のアルクトゥルス。」

「発言を許可します」

「局長メグレズどのの提言に関し、われわれは意義を唱えます。少なくとも我々は既存の条約に基づき、資源の採掘に当たっては申請をだし、認可を受けて採掘している。それでも生命体30万のわれわれの消費に対する需要に供給が追いつかない。ギリギリのラインで維持している。これ以上規制を強化されては、われわれの生命の存続に関わる。それとも、局長どのは、生命体の維持よりも、星の管理のほうに重きをおいていらっしゃるのかな?」

明らかにアルクトゥルスの挑発だった。
平たくいえば・・・

わざと文曲に絡んでいる・・・

いつもならば、こんな挑発にはまったく動じない文曲だったが、この状況下は文曲にとって部の悪い状況であることは明らかだった。会議前からの資料の精査と収集、苦手な会議場での発言。疲労の蓄積した文曲の着火点は一気に下がっていた。

アルクトゥルスの言葉に、文曲の瞳の色が一瞬にして変わった。

「・・・・私が生命体の維持をないがしろにしているとおっしゃりたいのか」

文曲が言った。
隣の席の武曲が
(しまった・・・。)
というような表情をして文曲を見つめている。

文曲の状況を見てアルクトゥルスは更に強い言葉で挑発した。

「この無限の宇宙には、無数の天体が点在している。この広大な宇宙の資源は無限といってもいい。その宇宙にたいして、局長は少々神経質になりすぎていらっしゃるのではありますまいか。それこそ机上の空論。繊細な秀才の杞憂というものでしょう。」

アルクトゥルスの言葉に文曲は

「無限?! 馬鹿なことを!! 貴方はabell2218の銀河団を知らないのかっ!
重力のひずみから、重力レンズが生じてゆがんで見えるあの銀河団を! 」

珍しく声を大にして叫ぶように言った。

続きはこちらで・・・・

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chiffon mireira (著)
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