泉照(杉崎しをり)「店番」日記
水墨画作家「あとりえ泉照」はのんびりですが営業中
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2018/01/12(金) プロビデンスの目
眼帯をつけられたかな?   見えるから楽しくてやめられない。 もし成功ならfbにもまた戻らなきゃいけない。 なぜならfb経由の情報だから。  でも 完全に二軒が薬剤使用しなくなるまでfbには戻りません。 ゲルマンやアメリカンにもわからないだろうけど。窒息しそうになるからむせて血圧があがる。 その状況はかなり脳や心臓に危険。  強烈に寒気がして血圧があがる薬剤もあるし。ひたすら目鼻がいたいやつ…とかれら3種類くらいをローテーションで昼夜問わず使う。 5年やられてるが誰も彼らを止めない。  fbにかくと、なぜか白人がご機嫌とりにやってくるがなんの解決にもならない。 海外の学会員?オーランドブルームも学会員らしいし。 白人の学会員は「あんまやるなよ」と思ってるのか…わからんけど。 まあ とにかく やることが鬼畜。 

画像は最近の手芸。
使い捨てのプラスチックスプーンをつかって作ってます。
ぬいぐるみの兎も。ハンドメイド。                                                                      まだ 4階の犬がトイレまでついてくる。壁じゃない?            

2018/01/11(木) 沈黙
ここ五年くらい、フェイスブックに活動拠点を移してきましたが、今年はこちら
もまた書き込みしたいと思います。

正直この五年、フェイスブックで得たものは何もありませんでした。

この虚無感・・・・。

結局フェイスブックという「池」に閉じこもってしまって、気が付くとインター
ネットという大海から隔離されている・・・。
そんな「いきどまり感」と閉塞感が日々高まっていくかんじ。

近隣からの薬剤散布についても、五年間フェイスブックで訴えてきたものの、何
一つ改善されなかった。

公明党なんですけどね。

いやがらせひどいです。

学会ってのは、独自の情報網もってて、クリエイターを取り囲んじゃ
いやがらせをして潰しにくる。

中国とつるんでるんでしょうね。

作家を潰しにくるわけです。

日本の作家からの「文化」を草の根でたやしてしまおうというかんじでしょう。

出版物のほとんどは海賊版や正規版として中国で売られるのが出版業界ですから。

知り合いの作家さんも、彼らにつぶされました。

掲示板を荒らされたり・・・。

わたしは、彼らに「激右翼(改憲派)」の風評や、独身説や、子供いない説や、と
にかくひどい風評をやまほど流された。(わたしは護憲です。)

そして、彼らは自分たちのネットワークを使って黙々といやがらせをしてくる。

室内の盗聴なども日常茶飯事。

ほんとスパイ映画みたいですよ。

身長150センチ以下の女性たちには要注意。男性も・・・小柄な人たちは、何か
独自の結束と情報網をもってる。

FBとツイッター、やめました。

もう書き込みません。

私の考えが知りたい方はわたしの小説を読んでください。
何かメッセージがあるかたはツイッターに書き込んでください。
ロムだけはツイッターしてますんで。

誹謗中傷はお断りします。

2018/01/08(月) 5.つづき
SFファンタジー「ファントム」

5.激闘再燃!!定例会議
つづき


エルガの発言にアルクトゥルスは

「貴方は随分と局長どののお気持ちを理解されているかのような物言いをなさる。」
とゆがんだ笑みを浮かべた。

アルクトゥルスの言葉にエルガは
「局長のお気持ちというよりは、管理センターの理念を理解しているつもりです。理念に基づいて私情を挟まず運営をなさっておられる局長のお考えを理解できることに、なんら不思議はありません。」

といった。

「貴殿の惑星は技術力も高く、知的生命体の個体数も少なく、裕福でいらっしゃる。ゆえに、そんなことがいえるのです。われわれのように、個体数が多く、エネルギーに対して常に枯渇を感じているわれわれとはちがう。管理センターは貴方方のような惑星が支持されればよい。われわれにとって管理センターは無用の長物。ただの口やかましい金食い虫だ。」

議会は、いつの間にか、アルクトゥルス対文曲から、アルクトゥルス対ガニメデのエルガに移行していた。

エルガという代表の切れのよい発言を聞きながら文曲は小声で

「彼に管理センターのスポークスマンもやってもらいたいね」

といって苦笑いをしながら隣の武曲の顔をちらりと見た。

武曲は

「彼の本業はアレだ。お前とは違う。代表が口下手では務まらんさ」

といった。

会議はその後数時間に及び、管理センターの次年度予算増大に関しては運営に賛同する有志からの補助金が増額されることとなり、センターの存続はなんとか首の皮一枚でつながったという感じであった。

会議終了後、すぐにでも帰ってベッドに倒れこみたい文曲だったが、エルガという代表者に助け舟を出してもらったことへのお礼や、採掘規制に関する条約の設置を実現するため、他の惑星の代表に対してコンセンサスを得るために、普段は決して出席することのない会食に出席することになった。

「会食の席まで二時間ある。センターに戻るか?」

武曲の問いに

「そうだな・・・。いや、ここの控え室で休ませてもらう」
文曲は、少し迷ってからそういった。

文曲の迷いの理由は、このファルス・ワンの定例会議会期中の環境にあった。

人間でいえば、「エアコンの温度設定」というようなレベルであるが、このファルス・ワンは人工衛星で、しかも各惑星の代表が集まるということで、重力場が概ね代表者たちが一箇所に集まっても、支障のない設定になっている。

その重力場が、文曲にとっては「負担」だった。

長時間異質の重力場に身を置くのは、低地のものが高山で暮らすようなもので、疲労度も大きい。

もっとも・・・その「平均化」された空間が負担になるのは、文曲だけではなく、ここに集まる全ての代表者たちにも等しくいえることなのだが。

文曲と武曲は、おのおの用意されたファルス・ワンの控え室に向かうことになった。



--
shiwori sugisaki <senshow@yk.netlaputa.ne.jp>
http://www.netlaputa.ne.jp/~senshow/

2018/01/07(日) 連載
SFファンタジー「ファントム」

5.激闘再燃!!定例会議

定例会議三日目、議題は「宇宙管理センター」の運営費に関する予算増額に移行していた。

昨日、アルクトゥルスの挑発にのって「惑星・衛星の資源採掘に関する規制条約」の提言にすっかり水をさされたばかりの文曲にとって、その状態で「宇宙管理センター」の運営費増額を議会に対して提言するのは、なかなかにはばかれる状況ではあった。

採掘の規制に反対するアルクトゥルス側の惑星代表者たちは、規制を強化する文曲の提言に対し、その論拠となる前提条件に対して「理論上のこと」「秀才の杞憂」「机上の空論」と揶揄した。

同じレベルでのやりとりのもとでは饒舌になる文曲だが、尺度の違う相手からの野次、罵倒をかわし、相手を説得する・・・という才能には、残念ながら文曲は恵まれていない。

この状況下で予算の拡大を切り出せば、またしてもアルクトゥルス一派から、叩かれるのは眼に見えていた。

「正攻法ではダメだ・・・」

文曲は作戦を立て直していたが・・・・実際議会が始まって見ると、案の定強烈な「管理センター」へのバッシングがまっていた。

アルクトゥルスが、宇宙管理センターの運営費の予算拡大の議題に対し
「そもそも。宇宙管理センターの存在理由そのものに、私は疑問を持つのであります。」

真っ向から、否定する発言をしてきた。

「資源掘削による惑星、及び、衛星等の質量の変化が、重力の変化を引き起こすと、何をもって論じられているのか。宇宙管理センターの役割は、惑星や衛星の環境保全のためとおっしゃるが、日々惑星や衛星は変化し、誕生と死を繰り返しているわけです。そんな当たり前の事象に対し、我々が、強制的に運営費を請求されてまで、センターを存続させ、当たり前の情報を延々と集積する必要性があるのか、私はこの場にて参加惑星の代表諸氏に対し再考をお勧めしたいと考えるのであります。」

アルクトュルスの言葉に、文曲は再び、言葉を失った。

「どこの惑星でも、われわれ生命体の消費するエネルギーの供給の問題は深刻な問題です。
言って見れば、懐事情がどこの惑星の諸氏に置かれても、けしてゆとりのあるものではないと推察いたします。そのわれわれの乏しいエネルギーの中から、宇宙管理センターの維持運営費を捻出する必要性が果たしてあるのか。宇宙管理センターが存在することによって、一体われわれは何の利益をこうむることが出来るのか。
投資は、それに見合った見返りがあってこそなされるもの。学者先生の道楽に多額の出資を行うほど我々はお人よしではないのです。」

アルクトゥルスの言葉に文曲は

「管理センターは、星のデータの集積だけを行っているわけではありません。データによって得られた情報に基づき、早期の異常に関しては修復を行う、技術提供も行っています。また、昨今、この連合に加盟していない惑星からの、海賊行為を伴う紛争に関しても軍事介入を行っています。われわれは資源採掘そのものを否定しているわけではない。届出のある採掘国の経済活動をむしろ支援した活動も行っている。しかし、採掘量が増大した今日、既存の方針と運営では宇宙の環境を保持していくことができないといっているのです。」

といった。
その言葉に、更に揚げ足をとるようにアルクトュルスは
「だから・・・もっとわれわれ議会の代表者たちよりも、自分たちが宇宙の管理を行う権限を強化したい・・・。自分たちこそが、選びぬかれたエリートであり、宇宙を支配するにふさわしい集団であると・・・こう局長どのはおっしゃりたいのだろう。」

といった。

反論すればするほど相手は文曲の言葉を歪曲し、会議場をミスリードしようと言葉巧みに先導していく。
文曲は唇をかんで押し黙った。
強く握りしめたこぶしが、わずかに震えている。

横にいる武曲が、そのこぶしの上に手を置くと

「落ち着け・・・」

と一言言った。

そのときだった、議会場から他の惑星代表の発言があった。

「議長。わたくしは惑星ガニメデの代表エルガ。発言の許可を求めます。」

議長は
「許可します」

と答えた。

「われわれ惑星ガニメデは皆さんもご存知の通り、先だって惑星の老化により生存不可能になったところを宇宙管理センターからの惑星からの早期の異変の通達により、人工衛星の建設を実施し移住をおこなったものです。人工衛星の建設に伴う技術指導も随分有益でした。移住後、既存の惑星は重力場の激しい変化により居住不可はもとより、衛星とのクラッシュがおき、われわれはすんでのところで宇宙に放り出されずにすみました。こうした功績もセンターは有しています。一概に無意味な存在と決め付けるのはいかがなものかと思いますが。そして局長は、従来のこうした活動のみでは、人工的に老化の早められる状況に太刀打ちできない。ゆえに、環境破壊に結びつく採掘の規制を呼びかけていらっしゃるのではありませんか?」

エルガというものがそう発言した。

2018/01/06(土) ファントム4
 世の中最近地震がおおかったり、上の階の住人や隣がすごいいやがらせしてきますけど。(彼らIS的な政治的思想をもったひとたちなので。女がこういうことしてるのが許せないらしい。)いろいろしますけど。
とりあえず・・・連載です。負けません。


ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

4.星の音

展望室は、管理センターの最上階にあって、ガラス張りのドームのような形状をしていた。
通常は関係者以外立ち入り禁止のエリアだ。
そんな展望室に、時々文曲は一人閉じこもって、プラネタリウムのように星の降る様を眺めていた。
まるで、親にしかられた子供が、こっそりと屋根裏部屋に篭ってすねているかのように・・・。
そんなとき、必ず文曲はヘッドセットを手にしていた。そのヘッドセットをつけて、何を聞いているのかは誰も知らない。
ヘッドセットをつけながら、この展望室に小一時間ほど篭り、しばらくすると、何事もなかったかのように出てくるのが常だった。

展望室に来るのは、深夜のときもあれば、昼間の執務中のときもあった。
今回も文曲はヘッドセットをつけて、一人まっくらな展望室で満天の星を見上げながら、たたずんでいた。
そこへ・・・武曲が現れた。
武曲がこの展望室にやってくるのは初めてのことだった。
武曲の姿を見て、少し驚いたような面持ちにになった文曲は、ヘッドセットをはずして

「どうして・・・ここだとわかった?」

と武曲に尋ねた。

もう、あの会議会場のときのような殺気はまったくなくなり、いつもの穏やかな文曲がそこにいた。

「廊下ですれ違った肌の青い職員が・・・ここだといっていた」

武曲がいうと

「肌の青い職員・・・・? 」
(イオか?)

身体的特徴を言われて、すぐ思い至ったのは、データ処理室のイオという職員だった。確か、あのルーキーのレオニスと同じ職場だった・・・と文曲は思い出したが、そのことは一時保留にして、さきほどの会議場でのことを口にした。

「とんだ醜態だ・・・」

苦笑いしながら文曲はつぶやいた。

武曲は短い沈黙のあと

「気にするな・・・」

といった。

「・・・・私は・・・宇宙一の秀才などと、周囲のものに言われるが、星のデータを集めること以外、実際のところは何も出来ない。
ああしたモノたちの前に出ると自分の無力さが身にしみる。説得はおろか、論破することも出来ないのだから・・・」
文曲の言葉に、武曲はなんと言っていいかわからなかった。

星明りの下に浮かび上がる、文曲の線の細いシルエットを前に、武曲は

(こいつは・・・こんなに華奢な方に、重責を一人で背負い込んで、会議場でたった一人で戦っている・・・。俺は横に居て、その重責の一旦のかけらすら共有することも出来ない・・・。お前より、はるかに頑丈で、大きくて丈夫で力もあるのに・・・。無力で非力なのは俺のほうだ・・・。)

そう思うと、自分が歯がゆかった。

そんな武曲の沈み込んだ波動を知ってか知らずか、文曲は

「今日は会議を抜け出してサボったおかげでいくらかクールダウンできたよ。このところ仕事詰めだったからね。明日は決算報告と次年度予算の獲得だ。センターは赤字続きだ。ここらで予算を引き出さなくては。」

といった。
もう、いつもの文曲に見えた。

「行こうか」

文曲が、ヘッドセットを手に部屋を出て行こうとしたとき、武曲は、そのヘッドセットが気になって

「それは?」

と尋ねた。

文曲は

「ああ・・・これか。これは・・・バイオフィードバックだ」

と答えた。

「バイオフィードバック?」

「そう。脳波を音や光に変換する装置だよ。平常時の脳波をこの装置で意識することで、自分の感情の乱れを客観視できるというものだ。人によるが、私は音に変換してフィードバックさせている。」

そういうと、文曲は、口元に軽く手を当てると、ちょっと考えるようなしぐさをしてから

「面白いものを聞かせよう」

といって、ヘッドセットをつけると、ドームの中心を見上げた。

そして、ヘッドセットの片側を持ち上げて、武曲を手招きすると
「聞こえるか?」

といった。

武曲が大きな体をかがめて、文曲のヘッドセットのスピーカーの片方に自分の耳を近づけると、ランダムな柔らかな金属音が聞こえるのが解った。

「・・・・? これは?」

武曲の質問に文曲は

「星の音だ。正確には・・・星を見たときに反応する私の脳波をフィードバックしたものだ。共感覚というやつだよ。私は星を見ると脳内に金属音が聞こえてくるのさ。
その音を実際に際限したのがこれだ。ここに来て、これを聞いているといい気分転換になる。」

文曲がフッ・・・と笑うと、武曲にヘッドセットを渡して

「君もやってみるか?」

といった。

武曲は

「いや・・・いいよ。」

といった。

二人は展望室から出ると、再び会議場のあるファルス・ワンへむかった。

2018/01/05(金) イントロ部分をちょっと掲載
今日は「神の星アストリア」のイントロ部分をちょっと掲載。




「神の星アストリア」


序章

宇宙に点在する知的生命体が支配する惑星は、かつて思い思いの思想や主義によって運営されていたが
ある時、その統一性のない活動のために、宇宙消滅の危機に瀕した。
その歴史を事細かに述べることは、ここでは避ける。


その歴史を語る必要はこの話にはあまり必要がないためだ。
ただ、そういうことがあったために、現在は、多くの惑星が北斗星である「太乙真君」の呼びかけのもとに協力し、宇宙の恒久的平和と安定のために「宇宙連合」を設立。その宇宙連合は、ケイロン学派という、超近代的学閥をシンクタンクに抱え、現在はその加盟惑星数は1000に及ぶ。その宇宙連合の条約のもとに「宇宙管理センター」が置かれ、北斗の七賢の一人「文曲」を筆頭に運営し、惑星間の物理的データを収集分析することで宇宙の環境の維持と改善を、図るべく勤めていた。

その宇宙連合のシンクタンクであり、宇宙管理センターの局長である文曲を育んだケイロン学派の頂点であるケイロンアカデミーにほど近い場所に、マナーハウス風のこじんまりとした城があった。


この城に、次期「北極星」の位を約束されたフェルク・エラがケイロンアカデミーの物理学教授を努めつつ、居住していた。

フェルク・エラと文曲は同期の学友として面識があったが、フェルク・エラは、文曲の存在を快く思っていなかった。
その「憎悪」にも似た感情は日に日に増大していき、今や自らの就任時までに文曲を暗殺しようと画策し、実際実行にいたっていた。

タランチュラの巫女の世代交代時、その世代交代に文曲がからんでいると知るや、文曲に偽の海図を渡して、誤った地点におびき出して抹殺しようと目論むも、すんでのところで文曲に見抜かれて計画は失敗に終わった。

その時の敗北の記憶は、ますますフェルク・エラの復讐心をたけらせた。

そして・・・・




1.ヴァーラスキャールブの宴



「ヴァーラスキャールブ」と呼ばれる、このマナーハウス風の古城で、フェルク・エラは新たなる計画のための「集い」を開いていた。

しかし、その真の主催者はゲストである、牛飼い座のアルクトゥルス・・・といってもいい。

アルクトゥルスは文曲にとっては宿敵の相手といってよかった。行き過ぎた経済優先主義と環境破壊は、文曲の逆鱗を常に逆なで、アルクトゥルスもまた、文曲の禁欲的ともいうべき志向を毛嫌いしていた。

その点において、フェルク・エラとアルクトゥルスの利害は一致していた。
さらに・・・そこに、タランチュラの巫女の座を狙った巫女ルエルの妹、ルシーラとその夫のユグノーが加わっていた。

殊にユグノーはギリシャ彫刻のような容姿をしていて、神殿警護の護衛官であったが、内乱を企てて以来、その職を解かれ、タランチュラから隔てた惑星レイギルにルシーラとともに暮らしていた。

すべて、文曲に対して積年の恨みが積もるものばかりといってよかった。

この華々しい面々が集い・・・

彼らの話題は「いかに文曲を消し去るか」に主眼が置かれるのは自然といえば自然であった。


アルクトゥルスが、ワイングラスを傾けながら

「そろそろ・・・あのアルファルドがケイロンを卒業するころでしょう。」

とフェルク・エラにむかっていった。

「文曲が後見人になっているあのアルファルド・・・もとはといえば、貴公が宇宙センタージャックを行うために、宇宙で拾ってきたうみへび座の孤児だとか・・・あのモノは、在学中に『変容』を遂げて、来春卒業予定です」

フェルク・エラがそういうと

「なんとか、あのモノをこちら側に手懐けたいが・・・」

アルクトゥルスがいうと

「どう思われますか? 素養はありそうですか? あのモノは文曲に対してあまりいい印象をもっておらないと、わたしには見受けられますがね。こちらサイドに引き入れて・・・」

「さよう。東洋型ですよ。ですからちょうどいい。蒼くんとアルファルドの交流は、アルファルドが我々サイドか・・文曲サイドかを計るのにちょうどよいのです」

といった。

ユグノーは不愉快そうに眉をひそめて目の前のワイングラスのワインをあけた。

「さて・・・例の計画はどうなりましたか?」

フェルク・エラがアルクトゥルスに改めて切りだすと

「万事順調です。今年の宇宙連合の定例会議が楽しみですな。あの文曲がいったいどんな顔をするか・・・」

そういうと、アルクトゥルスが愉快そうに声をあげて笑った。

フェルク・エラが鋭い目線をアルクトゥルスに向けながらニヤリと口元を歪めた。
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2018/01/04(木) 既婚 子供います。
創作活動わしていると、反対派の方々が(しかもストーカーのように近所に住ん
でいる。)いちいちチェックしてくださって、毎日強烈ないやがらせをしてきま
すが、やはり負けるわけにはいかないので、頑張ります。こんなことやっていると独身に見られたり子供がいなかったり・・・とよく勘違
いされますが。ちゃんと結婚して子供います。といってももう長男は30歳。次男
は24歳。長男は独立していて一緒に住んでいません。シングルマザーでもないで
す。苦笑

子育てから完全に開放されて、現在第二の人生をどう生きていくか、模索中。


小説の方も少し宣伝ということで、ここで「出だしだけ連載」したいと思います。


SF文曲シリーズ 「ファントム」 

連載2「2.激闘!!定例会議」

会議の一日目は、概ね儀礼的な連合の1000に及ぶ参加惑星の代表の挨拶と、議題が読み上げられる。各惑星の抱える問題の多くは「エネルギー問題」であった。
自ら居住する惑星だけでは、とうにエネルギーが確保できず、近隣の衛星や惑星からの資源の採掘案がどうしても浮上してくる。

問題は採掘のみに関わらず、その資源を加工する際に生じる不純物をいかに処理するかという問題も抱えていた。中にはすでに、遠方の銀河と銀河の間のボイゾに不法投棄する輩も現れだしている。

会議二日目は、そうした環境問題に関する、観測データの発表、及び新しい条約の提言。三日以降は管理センターの予算確保・・・と文曲の苦手とする分野が目白押しだった。

会議二日目にあたり、文曲は手元の資料を繰りながら、年間に観測しうる惑星と恒星、衛星の数、実際に観測しているデータの発表、観測中に得られた異常値と、その要因となる資源の乱獲や、不法投棄の実例を淡々とマイクにむかって述べていた。

一万に及ぶ星の観測データを延々と『お経』のように読み上げつづけたあと、文曲は
ようやく、本題を切り出した。

「・・・・管理センターで把握しうる限りでも、既に先進惑星間の資源の確保のために資源採掘が進むことにより、大きく対象惑星及び衛星の質量が変化し、既に100近い惑星、衛星間において重力の変化を引き起こし、ひいてはクラッシュや重力のゆがみが生じている空間も出現しはじめています。我々宇宙管理センターとしては、この事態を深刻に受け止め、一刻も早い採掘資源量の規制に関する条約を新たに設置することを提案いたします。」

そう文曲が発言したとき

「口では綺麗ごとはいくらでも言える。宇宙管理センターの局長どのは霞を食べていらっしゃるとお見受けする。」

といったものがあった。

会議場が一斉にざわめいた。
うしかい座のアルクトゥルスだった。

「発言は議長を通して行ってください。」

議長がアルクトゥルスの発言を制した。

「失礼。では議長どの。改めて発言を許可してください。われわれはうしかい座のアルクトゥルス。」

「発言を許可します」

「局長メグレズどのの提言に関し、われわれは意義を唱えます。少なくとも我々は既存の条約に基づき、資源の採掘に当たっては申請をだし、認可を受けて採掘している。それでも生命体30万のわれわれの消費に対する需要に供給が追いつかない。ギリギリのラインで維持している。これ以上規制を強化されては、われわれの生命の存続に関わる。それとも、局長どのは、生命体の維持よりも、星の管理のほうに重きをおいていらっしゃるのかな?」

明らかにアルクトゥルスの挑発だった。
平たくいえば・・・

わざと文曲に絡んでいる・・・

いつもならば、こんな挑発にはまったく動じない文曲だったが、この状況下は文曲にとって部の悪い状況であることは明らかだった。会議前からの資料の精査と収集、苦手な会議場での発言。疲労の蓄積した文曲の着火点は一気に下がっていた。

アルクトゥルスの言葉に、文曲の瞳の色が一瞬にして変わった。

「・・・・私が生命体の維持をないがしろにしているとおっしゃりたいのか」

文曲が言った。
隣の席の武曲が
(しまった・・・。)
というような表情をして文曲を見つめている。

文曲の状況を見てアルクトゥルスは更に強い言葉で挑発した。

「この無限の宇宙には、無数の天体が点在している。この広大な宇宙の資源は無限といってもいい。その宇宙にたいして、局長は少々神経質になりすぎていらっしゃるのではありますまいか。それこそ机上の空論。繊細な秀才の杞憂というものでしょう。」

アルクトゥルスの言葉に文曲は

「無限?! 馬鹿なことを!! 貴方はabell2218の銀河団を知らないのかっ!
重力のひずみから、重力レンズが生じてゆがんで見えるあの銀河団を! 」

珍しく声を大にして叫ぶように言った。

続きはこちらで・・・・

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2018/01/03(水) happy new year
久しぶりにこちらも更新します

明けましておめでとうございます

昨年はアマゾンで小説出しまして 今年も出しましたんで宣伝です

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神の星 アストリア: SFファンタジー文曲シリーズ42018/1/1 | Kindle本

chiffon mireira

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児童文学むけに書いたものだったのが、いつのまにかSFファンタジー系になりま
した。
シリーズも6冊目に。

電子出版ですが、いつか書籍にしたいな~。英訳もしたいな~。中国語訳もあった
らいいな~と夢は無限大です。


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