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2008/09/24(水)
MY BANJO STORY その8
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1932 GIBSON TB-4 (1990〜95)
ギブソンバンジョーのリイシュー(復興品)が発表されたのが80年代半ば。 最初はアールスクラッグスモデルのみだったのがRB-3,4,Granaada等1930年代のラインアップの 全てが復興されました。 そしてあまたのバンジョープレイヤーが、リイシューモデルを愛用するようになり、 ここにギブソンフラットヘッド絶対論が確立してしまいました。
フラットヘッド・・・神様アールスクラッグスやドンレノなどが用いた1930年代、ワンピースフランジ期のモデルです。 フラットヘッドトーンリングは、オプション扱いで絶対数が著しく少なく、その中でもRB(5弦モデル) は見ることも希で現在非常に高価な売買がされています。
こういう世の中の変化には、ボールベアリングがお気に入りだった私も心を動かされました。 そして通販カタログ(この頃にGruhn,McPeake,Elderly,Mandolin Bros.4店のカタログを購読していました) を読みあさり、出会ったのが1932年製Gibson TB-4 です。
このバンジョーはワンピースフランジ、レイズドヘッドトーンリング着装(フラットヘッドではないのですが、多くのプレイヤーがコンバージョンリングでフラットヘッドに改造して使用しています。私はレイズドのまま使用しました。)材質はウォルナット、ダブルカットヘッドストック(ちょっとマニアックすぎるぅ〜、このへんでやめとこ)、と以前に買ったTBー4とは名称は同じでも全く別の品物です。
今回はナオマンドリンの安川さんに5弦ネックを作ってもらいました。 音質はレイズドヘッドのトーンリングが奏でるシャープな音、ウォールナット特有の堅い音で、 聞く耳に心地よくころころと鳴っていました。
このバンジョーは5年間使用しましたが、仲間内を転々として最終的に米国のオークションで落とされて、 故国に帰って行きまた。 ホームシックになったんでしょうね、そういえば我が家にいるときもどことなく寂しげに鳴っていましたね。
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